緊急時は施設が介護専用車で対応してくれるが、単なる外来通院の送迎は家族の務め。専用車による介護福祉タクシーも利用可能だったが、施設から病院へは20分ほど。車椅子を自分の軽自動車に積み、場合によっては抱きかかえて移動すれば、自分一人でも対応できると考えた。
通院の予約は10時だったので、9時に施設へ迎えにゆく。施設内の連絡不備で車椅子の所在が分からず、玄関までの廊下を支えて歩き始めたが、途中で母が「歩きたくない」という。短い距離で介助つきなら少しは歩けるが、長い距離はまだ無理だった。
困っていたら、ようやく車椅子が見つかって事なきを得る。
どこに行くのかと母は不安気だったが、「大丈夫だよ、息子にまかせて」となだめつつ走る。病院に着くと母は何か思い出したのか、大人しくなった。
助手席を広く後ろにずらして母を乗せたが、車椅子から座席に移動するときに左肘をまだ痛がったので、降りる際は抱えておろした。
車椅子は折りたたんで積むつもりでいたが、後部座席を全部倒すと、そのまま積めた。身障者スペースに停めたので、その後の移動はスムーズ。軽自動車でも何とかなるものだ。
受付後すぐにレントゲン撮影に入り、11時くらいに主治医の診察が始まった。足の経過は順調だが、肘の骨折はヒビが少し残っていて、1ヶ月前にはめたギブスはまだ外せず、そのまま継続となってしまった。
11時半に会計が終わり、その足で午後から予約してあった通所リハビリ施設へと向かう。昼食は12時半からで、間に合うか微妙だったが、予定通りの12時に施設に入れた。
昼食時間に遅れてしまう可能性も考え、車には軽食も用意してあったが、幸いに使わずに済む。心配だった天候にも恵まれ、昨日までとは打って変わった温暖な陽気。天も味方してくれた。
難しいスケジュールを無事に乗り切って気が抜けたのか、帰宅して昼食をとったあと、夕方までコンコンと眠ってしまった。
難しいスケジュールを無事に乗り切って気が抜けたのか、帰宅して昼食をとったあと、夕方までコンコンと眠ってしまった。