40歳以上の自営業者等が対象の定期健診(とくとく健診)は、いつもは近くの地区センターで受けていた。しかし、あいにく今年は介護施設ライブとぶつかった。健診は午前でライブは午後。しかし、健診日は朝食抜きで臨むので体力的に厳しく、何かと慌ただしい。
調べてみると、車で20分ほどの場所に「札幌がん検診センター」なるものがあり、ガン検診はもちろん、市の特定健診も受けられる。ここなら早めに済ませられる。
せっかくの機会なので、以前から気になっていた胃ガンと前立腺ガンの検診も同時に受けることにした。(完全予約制)受診費用は前年度の収入に応じて減免措置がある。
(前立腺ガン検診は減免の対象外で、2,060円が必要)
前夜9時から食事をとらず、当日は朝一番の尿を自宅で採取し、事前に送られれくる指定容器に入れて持参する。
8時半に家を出て9時前に施設に着いたが、あいにく駐車場が満車で、停める場所に少し手間取る。9時15分に受け付けて、9時45分からまず胃ガン検査が始まった。
この年でバリウムを飲むのは初めてと知って、担当者に驚かれたが、すでに3回飲んでいる妻から情報は仕入れていた。発泡剤と同時にコップ1杯のバリウムを飲み、ただちに検査用の半割りカプセルに入る。
バリウムは思っていたよりも抵抗感なく飲めた。少なくとも大腸内視鏡検査時に飲む1.8Lの下剤よりも、はるかに楽である。
予想外だったのは、半割りカプセル内での回転移動。つかまる手すりは両側にあることはあるが、ゲップをこらえながら10回以上も自力での回転を繰り返すのは、かなりの苦行。途中でカプセル自体も激しく回転するので、気分はNASAの宇宙飛行士訓練である。
ともかくも終わって、ただちにコップ2杯の水と下剤を2錠飲む。もはや用なしのバリウムをすみやかに体外に排出させるためだ。
その後は医師の問診、血液採取、血圧測定、身長体重測定へと進む。前立腺ガンは血液検査でやるので、器具使用や診断はない。
およそ1時間で全て終わった。利用者は80%が女性で、大半が中高年。私の番号は138番だったが、それほど待たされた感じはしない。結果は1ヶ月後くらいに送られてくるが、問題ないことを祈ろう。