2016年7月23日土曜日

夏メニュー新路線

 昨年秋にネット経由で初めて依頼があり、以降続けざまに3度の依頼があった隣区のデイサービスから、半年ぶりに4度目の依頼があった。
 最初の依頼で気に入っていただき、その後毎月のように依頼が続く施設は少なくないが、得てしてパタリと依頼が途絶えたりするもの。一気に燃えたものは、時に冷めやすいものだ。

 歌い手としては年に1〜2回くらいのペースが演りやすいが、依頼する側の都合でそうはならないケースも多い。今回はどんな事情があったのか分からないが、間隔としては程よく空いた。
 最初の2回は手応えが弱く、つかみどころがなくて戸惑ったが、3度目の前回で試みた「自由気ままな新路線」が予想外に受けたので、今回もそれに沿った定番無視の大胆な構成で臨むことにした。
 開始15分前の13時45分に到着。14時ぴったりから始め、およそ35分で11曲を歌った。

「憧れのハワイ航路」「青葉城恋唄」「カントリー・ロード」「恋の町札幌」「時代」「涙そうそう」「古城」「赤い花白い花」「長崎は今日も雨だった」「どうにもとまらない」「上を向いて歩こう(アンコール)」


 定番曲のひとつである1曲目以外は、介護施設系ではほとんど歌わない曲を連発した。叙情性の強いバラード系の曲が場の好みであることは前回つかんでいたので、そこをまず押え、「夏」という季節感をそれに加えた。
 聴き手参加型の曲は皆無に近く、手拍子のでやすい曲もあまりない。これも前回と同じだった。しかし、場の反応は悪くなかった。

 以前にブログで、《介護施設系ライブは「参加型」と「傾聴型」に大別される》と書いたことがある。その分類法に従えば、今回の施設は明らかに「傾聴型」なのだった。
 歌い進むうちに、聴き手がどんどん寄り添ってくる気配を感じた。「古城」以降の後半に、特にその傾向が強かった。
 前回同様に、ラストで初めて手拍子での参加をうながす。「どうにもとまらない」は介護施設系で歌ったことは一度もなく、かなりの冒険だった。しかし、チカチカパフォーマンスでの「カンフル曲」のひとつで、夏を象徴する歌でもある。それを信じて歌ったが、期待を裏切らない盛り上がりよう。
 1曲目以外は穏やかな曲調がずっと続いたので、その反動もあったに違いない。ときどき仕掛ける「最初と最後だけニギヤカに」という構成、場にもよるが、大きなハズレがない。

 アンコールは打合せにない自然発生的なもの。永六輔さん追悼の意味で「上を向いて歩こう」を歌詞指導つきで歌ったが、ほぼ全員が歌と手拍子で参加。最高のシングアウトとなった。
 この日も27度に迫る夏日で、汗がギターに滴ったが、あれこれ冒険を試みた夏メニュー新路線が当たって、報われた思い。