2012年10月9日火曜日

食べたり歌ったり

 夕方に某出版社の方が来訪し、ちょっとした打合せと反省会を開く。原稿の素材に使った麦芽水飴(デンプン飴)の現物を囲み、割り箸で巻いてそのまま食べたり、いろいろなクッキーや煎餅に載せて食べてみたりした。

 麦芽水飴は昭和30年代の北海道農村部でよく食べられたお菓子だが、いまでもわずかに作っている会社があり、取材のためにわざわざネット通販で取り寄せたもの。
 いろいろ食べてみたなかでは、新潟産の薄味煎餅との取り合わせが最も良かった。次点は南部煎餅あたりか。いずれにしても風味漂う懐かしい味であることに変わりはない。


 終了後、特製の納豆チヂミやら茶碗蒸しを囲みつつ、今後の連載や特集に関していろいろ情報交換。出版関係の方は話題が豊富で好奇心も旺盛。話がつきない。
 納豆チヂミは私が、茶碗蒸しは妻が作ったが、今回はなかなか美味しく仕上がった。
 求められるまま、ギター弾き語りで数曲を披露。アンプもマイクも一切使わず、譜面も見ない本来のアコースティック&アンプラグドなスタイルで「浜辺の歌」「知床旅情」を歌う。ここまでは良かったが、「もう1曲『虹と雪のバラード』をお願いします」と請われ、窮した。
 7年前に札幌時計台ホールを基点にした記念イベントで数回歌ってはいるが、以来とんとご無沙汰。もちろん暗譜もしてなく、譜面がないと、とても歌えない。
 ぜひにとのことで、あわてて中華Padを持ちだして電子譜面を準備。検索機能で探したら、すぐに見つかった。恐る恐る歌ってみたが、何とか覚えていた。転調してリフレインするラストをちょっと忘れていたが、すぐに思い出す。思いのほか、出来はよかったかもしれない。

 これまで積極的にリクエストを受けたことはなかったが、実際にやってみると案外いける気がしてきた。食べたり飲んだり歌ったり、良き一夜であった。