2010年9月19日日曜日

ライブ月間乗り切った

 わずか10日間で4本という、私にしては実にハードなライブスケジュールを、今日の介護施設訪問ライブでようやく乗り切った。
 昨夕の練習は軽めにしたが、朝起きると身体がやや重い。昨日のライブで他方面に気を配ったせいか、予想以上にダメージがあるらしい。しかし、長いおつきあいと義理のある方からの依頼なので、万難を排して対応しなくては。人間、義理を忘れてはいけない。

 出かける前に軽めのリハをしたが、さすがに声が少しかすれた。しかし、歌い進むとだんだん調子が出てきた。これなら何とかやれそうだ。
 片道1時間近くかかる遠方なので、いつもより余裕をみて出発。開始は午後2時だが、15分前には先方に着き、実戦2度目となる譜面台付マイクスタンドと、こちらも2度目となるローランドの新しいPAをまず組立てる。


 この日は敬老会で、施設のイベントがまずあり、午後2時20分あたりからライブは始まった。最初に「上を向いて歩こう」を歌ったが、PAの感覚がこれまでとは全然違い、抜群に歌いやすい。スタンドをつけて真横に置いたこと、そして何より、出力に充分な余裕があるせいだろう。
 この施設は大人しい方々が多いが、珍しく出だしから自然発生的な手拍子をいただいた。以降、トントンとライブは進み、35分で以下の12曲を歌った。喉は尻上がりに調子がよくなり、開始前の不安を吹き飛ばしてくれた。

「上を向いて歩こう」「旅愁」「サン・トワ・マミー」「赤い花白い花」「高原列車は行く」「女ひとり」「夕焼け小焼け」「紅葉」「赤とんぼ」「恋のしずく」「時計台の鐘」「いい日旅立ち」
 なぜか「旅愁」「高原列車は行く」にまで小さな手拍子をいただく。この日は一緒に口ずさんでくれる方が多数いて、非常にやりやすかった。推測だが、PAにパワーがあるので、音が会場の隅々まで行き渡るせいだろう。
「PAでライブが変わることがある」と、この日確かに思った。

 多いときは年に2度も呼んでくれる場なので、前回(昨年11月)と同じ曲の重複は避けた。定番曲を外すと構成が難しくなるが、この日は普段あまり歌わない「サン・トワ・マミー」「女ひとり」「恋のしずく」をセットに入れて対処。
 恋愛系のやや難しい曲ばかりで、かなりの冒険だったが、「女ひとり」はいい反応で、一緒に歌ってくれる方が数人いて驚いた。

 対して、春に別の老健施設で歌って好評だった「恋のしずく」は、この日唯一外した曲。好きな曲だが、受ける受けないとは別問題だ。
 実は直前に歌った「童謡メドレー」の反応が抜群によく、「赤とんぼ」を歌い終えると、場内からため息まじりの歓声が漏れるほど。つまり、次の曲をすっかり「食って」しまった形で、歌う順番が悪かった可能性もなくはない。
 それにしても、「赤とんぼ」がどうしてこうも受けるのか?これまでほとんど歌ってなかったが、いまや私の「決め歌」に成長である。
 聴き手と同じ床面で初めて試した「譜面台付マイクスタンド」は、迷わず真正面に置いたが、相変わらずキビキビと使える。もはや手放せない。
 この日気になったのはDIYで作った木製の譜面台ユニットで、写真でも分かるように、色と形が妙に浮いた印象である。
 人間の欲にはキリがないが、ひとつスッキリさせると、別の何かがまた気になってくる。まあ、そうやってチェックし続けないと、歌も構成も機材も何ら進歩がなく、私にすれば活動を続ける意味がない。

 帰宅後、思いついたことをあれこれ試してみる。要は径の異なるパイプを2本抱き合わせ、一方をマイクスタンドの中心軸に通し、もう片方に譜面台の上端部を差し込んでやれば用は足りるはずだ。
 道具箱や物置をひっくり返し、ぴったりくる部品をようやく見つけた。これに関する具体的作業は明日以降。