2009年2月25日水曜日

4,500枚

 休暇中の妻を助手席に乗せ、都心にある紙屋へとむかった。先週末に注文しておいた書籍用紙が入荷し、裁断が終わったとの連絡があったからだ。
 例の手際のいい女性がすぐに応対してくれたが、注文しておいたうちの20枚だけに、わずかな折ジワがあるのだとか。枚数としては200枚の余裕があるので、20枚欠けても問題なかったが、申し訳ないので値引きすると相手はいう。

 その場であれこれ計算してくれ、先週表紙の用紙を買った際にくれた値引き券も使った結果、当初の見積り価格より、1,000円近くも安くなった。実に良心的で信頼できる店である。もし「次回」があったとしたら、ぜひともまた利用したいと思う。


 A5版4,500枚の束は、思っていたよりかさばる。持てない量ではないが、普通の書籍用紙よりもワンランク厚い「90Kg」という規格品を使ったせいだろうか。

 帰路、久しぶりの妻との外出なので、六花亭に寄り、200円のケーキを二つ頼み、レストコーナーの無料コーヒーと共においしくいただく。
 ついでにホワイトデー用の菓子を見繕った。手頃なものがいろいろあり、さっそく買おうとすると、「まだ早過ぎる。3月になってから出直しましょ」と妻が言うので、それもそうだなと、素直に従った。
 家に戻ってさっそく書籍用紙の試し印刷。コピー紙に比べるとさすがに仕上がりは美しいが、やはり熱によるソリがわずかに出る。一晩寝かせるともう少し落ち着くか、はたまた製本時に機械で圧着させると治まるものなのだろうか?
 悩みはつきないが、手はつくしたので、多少のソリが出ることは先方にあらかじめ説明し、納得していただくしかない。

 夜は最後の校正作業と、最後のサンプル版印刷に励む。本当にこれが「最後」になることを祈りつつ…。