2009年2月9日月曜日

必要十分

 午前中、伸び伸びになっていた某作家協会の記念誌編集作業にようやく着手。例によってインターバルを置きすぎたせいで、編集ソフトの感覚が戻るのに、しばしの時間を要した。
 転載原稿を落とし込むだけなのだが、これが予想外に面倒くさい。合計12年分ある原稿毎に微妙に文字数が違い、レイアウトをその都度微調整しないと1ページに収まらないのだ。(1年1ページに収めるのが必須条件)

 午後2時過ぎまで続けたが、とても1日では無理な作業量で、途中であきらめて遅い昼食を食べ、昨日まとめた確定申告書等の書類を出しに出かけた。
 区役所出張所、法務局出張所、税務署と順に回ったが、まだ本格受付開始の15日前なので、どこも空いている。早めに終わらせたおかげで、こちらは楽をした。


 家に戻ると、社会保険庁から2通の青い親展封書が届いている。妻と私あてで、何だろう?といぶかりつつ開封すると、「年金見込額のお知らせ」。要するに、「あなたはもうすぐ60歳なので、もらえる年金の額をお知らせしますよ」という、とても親切な案内である。
 近々社会保険庁の出先に確認に行くつもりでいたが、手間が省けた。

 少し前に「ねんきん特別便」と題した過去の年金加入記録が届いたばかりで、その時も過去の自分の加入記録が寸分の違いもなく記録されているのにちょっと驚いたばかりだが、今回も記入された金額が事前に自分で試算していた額より10%ほど多く、驚くやら喜ぶやら…。
 私も妻も10年前後の宮仕え経験があり、その間厚生年金を納めているので、今年10月からは「報酬比例分」という年金がまずもらえる。数字は書けないが、私たちにとってはかなりの額。この不況のなか、貴重な収入源である。マジメに働き、納めてきてよかったです。
 さらに妻は2年後の62歳から「定額部分」という、よくワカラナイ年金がもらえ、5年後の65歳からは、妻も私も「老齢基礎年金」というものがもらえる。
「老齢基礎年金」は自己申請すれば60歳からでももらえるが、金額が極端に減らされ、それが生涯続くので、ギリギリまで耐えるのが得策。
 一寸先は闇のご時勢だが、できるならば「老齢基礎年金」は65歳までガマンして満額もらうのが理想。そのためには日々ストレスをためず、健康に留意して少しずつでも働き続けることか。

 仮に夫婦で首尾よく満額もらえた場合の額は、世間一般の基準からすればスズメの涙に過ぎないが、現状の「縄文な暮し」を粛々と続けてさえいれば、私たちにとって必要十分な額なのであった。