2017年2月28日火曜日

電子譜面を大画面投影

 市内遠方にある介護施設で歌った。経営母体は病院で、デイサービスやサ高住、小規模多機能ホーム、居宅介護、介護カフェ、障がい者支援など、さまざまな形態の介護支援事業を複合的に営んでいる。
 今回はそのうち、デイサービスとサ高住の利用者を主な対象としたライブを依頼された。

 施設からの直接打診ではなく、今年になって2度歌った介護予防センターからの紹介で、その経緯から担当のKさんも立ち会ってくれることになる。
 構成等は介護予防センター事業に準ずるもので、ラストに全員で歌う歌声タイムも設けることになったが、歌詞カードをどうするか?という段になり、電子譜面搭載のタブレットPCから直接プロジェクターに出力して歌詞を表示することが可能だと話したら、Kさんが俄然乗ってきた。

 まだ構想段階なのでプロジェクターは持っていない旨を告げると、センターの備品にあるので、当日持参するという。こちらは接続用のHDMIケーブルのみを持参することになり、試験的にやってみることになった。
 路面から雪が消えたせいで、待合せ時間よりかなり早く着いた。まずは会場の調査をし、プロジェクターを使う旨を告げると、それならスクリーンが必要ですねと、職員さんが何かのスイッチを操作すると、横2M以上はありそうな立派なスクリーンが、天井からスルスルと下りてきた。
 Kさんとは白い壁にでも映しましょうか、と話していたので、嬉しい想定外だった。



 そうこうするうち、介護予防センターのKさんも助手と思しき方を伴ってやってきた。持参のプロジェクターをさっそくテーブル上に設置。前日に加工しておいた電子譜面ホルダの横穴にHDMIケーブルを差し込み、プロジェクターに接続する。自宅の液晶テレビでテスト済みだったで、画像は一発で投影された。

 画像の大きさや台形補正、室内照明の調整を繰り返し、40席ほど並べた椅子の最後尾でも歌詞が読めることを確かめる。
 窓のカーテンは閉めず、スクリーン真上の照明だけを消したが、プロジェクター照度が3000ルーメンあって、価格も5万円強。(EPSON EB-W420)これくらいのスペックがあれば、昼間でも問題なく映せるということだ。


 館内放送が流れ、三々五々に集まった聴き手は職員さんを含めて50名ほど。場としては盛況である。
 やや遅れて14時3分くらいから開始。予定を超えて1時間10分で21曲を歌った。

《セレクトタイム》
「小樽のひとよ」「仰げば尊し」「おかあさん」「真室川音頭」「津軽海峡冬景色」「高校三年生」「お座敷小唄」「氷雨」「釜山港へ帰れ」「夜霧よ今夜も有難う」「函館の女」「宗右衛門町ブルース」「いい日旅立ち」「浪花節だよ人生は」

《リクエストタイム》
「荒城の月」「あずさ2号(初披露)」「ああ上野駅」「瀬戸の花嫁」「憧れのハワイ航路」

《うたごえタイム》
「北国の春」「青い山脈」
 初めて歌う場で、初めて試すプロジェクター投影だったが、タイトルのほか、歌手名も同時に表示されるので、「これは分かりやすくていいね」と、聴き手には好評。当初はラスト2曲のみに使う予定が、ライブ中の全曲を投影することに。
 私の立ち位置はスクリーンの右端にしたので、歌う前に「この曲は3番に春を待ち望む箇所があります」と歌詞の一部を指差したり、「時間の都合で3番のこの部分を省略して歌います」などと、大画面表示の特質をできるだけ活かすよう努めた。


 施設自体が新しく、演奏ボランティアそのものをあまり受入れていない印象がしたが、職員さんは手拍子やかけ声で上手に盛り上げてくれて、ライブの進行はスムーズだった。
 スクリーンを見ながら一緒に口ずさむ姿も多数。「仰げば尊し」「瀬戸の花嫁」では涙が、「真室川音頭」「お座敷小唄」では歓声が湧いた。強弱を意識した選曲は、ほぼ思惑通りに運んだ。

 この日は先方の希望もあって1時間を超える長丁場だったが、場の集中は終始途切れることはなく、結果として休憩なしで一気に最後まで突っ走った。譜面のスクリーン投影が斬新で、それが聴き手の集中力につながった可能性が高い。
 後半のリクエストタイムでは普段使っている300曲余りのリクエスト一覧をpdf化し、タブレット経由でスクリーン投影させたが、それとは無関係に次々とリクエストが飛び出した。全曲の一括表示は不可能なので、リクエストに限っては、普段使っているA4サイズ一覧のほうが効果的だったかもしれない。

 この日、唯一リクエストに応えられなかったのは「北上夜曲」。以前は確かにレパートリーにあったはずが、歌う機会はないと勝手に判断し、削除してしまったようだ。
 同じ理由から廃棄寸前だった「あずさ2号」のリクエストが初めてあり、人の好みは実に千差万別であるということ。


 終了後、多くの方が近寄って声をかけてくださった。最近増える傾向にあるが、この日も曲間でさざ波のような拍手を数多くいただいた。これを貰うと、思わず背中がゾクゾクする。歌っていてよかった、と素直に思う。
 譜面のプロジェクター投影も充分に効果的であることが分かり、今後につながりそうだ。機会があれば、大型液晶テレビでも試したい。

2017年2月27日月曜日

電子譜面をミラーリング

弾き語りで使っている電子譜面を大型画面で表示させたい」という構想がかねてからある。調べた限り、個人レベルではまだ誰もやっていない手法で、実現すればかなり画期的。

 電子譜面を搭載しているタブレットPCは画面が7インチと小さいが、画面をそっくりそのまま出力し、リアルタイムで液晶テレビやプロジェクター等で表示させることができる。
「ミラーリング」と呼ばれる技術で、具体的にはタブレットPCについているHDMI端子と他機器のHDMI端子とをケーブル等でつないでやればよい。
 ワイヤレスでやることも可能だが、Wi-Fi環境が必須となり、動作もやや不安定のようだ。ひとまず汎用性が高く、接続も安定したHDMIケーブル経由で試したい。

パソコンの液晶モニタ21.5インチに表示

 そもそものきっかけは、ライブの歌声ふう展開がこのところ増えてきたこと。歌う曲を事前に決め、歌詞集を予め印刷して聴き手に配り、それを見ながら一緒に歌う、というのがオーソドックスなスタイルで、大半の場ではずっとこの手法でやっている。

 欠点は印刷等にけっこうな手間がかかること。聴き手は手元の歌詞集をずっと見て歌うので、歌い手とのコミュニケーションはとりにくい。曲の選定を相当早くからやっておく必要もあった。
 電子譜面のミラーリングが可能なら、これらの欠点が全て解消され、常に歌っている歌詞を映しながらライブを進められる。聴き手は全ての曲を口ずさむことができ、顔が上がっているので、歌い手と視線を交わすのも容易。ライブのスタイルそのものが大きく変わる可能性もあるのだ。
 簡易なプロジェクターなら1万円以下で手に入り、部屋を少し暗くして、白い壁等を利用すれば、大きな投資をせずにやれるかもしれない。そう考えて、まずはHDMIケーブルを準備することにした。
 タブレットPC側の端子仕様は「mini-HDMI」なので、一般的なHDMI端子に変換する必要がある。アマゾンで最安値の商品を探し出し、2月上旬に注文したが、中国から直接送られるらしく、待てど暮らせど届かない。

 私の構想に賛同してくれる方がいて、月末の介護施設系ライブで初めて試すことになっていた。プロジェクターは施設の備品を借りられるが、変換アダプターはこちらで用意しなくてはならない。
 時間が迫り、やむなくアマゾンのお急ぎ便を使って、代替品を注文。こちらは3Mのケーブル付きなので、何かと応用が効く。昨日それが届いて、ようやく動作を確認することができた。送料無料に目がくらんで、痛い思いをした。

32インチ液晶テレビに表示

 パソコンのモニタには一発で表示されたが、なぜか2台ある液晶テレビには何も表示されない。いろいろ調べて、どうやらタブレットPC側の設定に問題があることが分かる。
 Android4.2の場合、「設定」→「ディスプレイ」→「hdmi output mode」→「auto mode」を選択すると、テレビの液晶画面にも正常に表示できた。
(デフォルトでは別のモードになっていた)

 プロジェクターでの表示も同じようにやれるはずだが、明るさや解像度の面で不安もないではない。多くの介護施設では大型の液晶テレビが置いてあるので、テレビを利用するほうが現実的かもしれない。
 まだ始まったばかりだが何とか調整して、いずれは地区センターやカフェでの歌声サロンなどでも応用したいと考えている。

2017年2月26日日曜日

大きなハズレなし

 車で40分ほどの介護付有料老人ホーム誕生会で1年ぶりに歌った。施設長のMさんとは10年来の長いおつき合いがあり、社内移動で職場が変わるたびに呼ばれている。
 今回の施設では11年前に最初にお会いしていて、私は記憶にないが、当時はまだ役職は主任だったという。いつの間にか月日が流れている。

 依頼はいつもFAXでやってくるが、文面に「みなさんの心が元気になり、いっしょに口ずさめるようなライブを!」との希望があった。
 今回の施設は全体的に大人しい方が多い。幸い、同じ系列の別施設で先月歌ったばかりなので、そのときの構成を中心に微修正を加えて臨んだ。
 あいにく昨夕から降り出した雪がかなり積もった。安全をみて開始1時間以上前に家を出る。大きな渋滞もなく、開始15分前に到着。
 予定をやや遅れて14時25分くらいからイベント開始。まず施設のイベントがあり、14時35分くらいから歌い始めた。予定外のアンコールなどあり、30分強で11曲を歌う。

「三百六十五歩のマーチ」「蘇州夜曲」「二輪草」「ここに幸あり」「喜びも悲しみも幾歳月」「高校三年生」「さくらさくら」「旅の夜風」「港が見える丘」「リンゴの木の下で」「月がとっても青いから(アンコール)」


 先にもふれたように、場としては完全に傾聴型である。じっくりバラード系の曲に徹したいところだが、施設長さんの望まれた「みなさんの心が元気になる曲」という条件がある。しんみりし過ぎるのは禁物で、そのあたりのサジ加減が難しい。
 いつものことだが、施設長さんを中心に手拍子や拍手で上手に場を乗せてくれたので、その点ではやりやすかった。MCでは特に促さなかったが、共に口ずさんだり、手拍子をくれる方も多くいた。

 前半はやや大人しい印象だったが、「喜びも悲しみも幾歳月」あたりから場が次第に熱くなってくるのが分かり、「さくらさくら」でそれがピークに。
 寒暖の差が激しく、喉の調子を維持するのに難しい日々が続いていたが、今回に限っては大きなハズレがなかったと思う。
 先方の希望通り、30分ちょうどで終えたが、進行を担当していた若い女性職員さんから突如「アンコール」の声。時間には厳密な施設で、事前の打合せには全くなかったが、ただちに応じた。

 終了後はお茶とケーキが並んで茶話会のような雰囲気になったが、「いい歌だったね」と話し合う入居者の声が機材を片づけている私の耳にも届き、嬉しかった。
「次回はラストでいっしょにぜひ歌いましょう」と、施設長さんとの雑談の中で自然に話がまとまる。実現するといい。

2017年2月25日土曜日

町内会排雪作業

 昨日と今日の2日間、町内会に大型除雪機械とダンプが入り、終日道路の排雪作業を行っている。札幌市の実施する「除雪パートナーシップ」という制度で、10M未満の生活道路に関し、地域がその費用の一部を負担するというもの。
 最新情報は札幌市のサイトに詳しいが、今年度の場合はKmあたり463,500円の地域(町内会)負担が発生する。

 住んでいる町内会では、これまでこの制度を利用してこなかったが、昨年度の全戸投票でやることが決まった。戸数100強の小さな地域だが、これによって1戸あたり年間3,600円の排雪費用負担が新たに発生した。
 単なる除雪までは市がやってくれるが、排雪までの予算はないので、必要なら地域でも費用を負担しなさいよ、ということらしい。


 道路幅分の雪をどかし、雪捨場に持っていってくれるが、皮肉なことに、全作業が終わった夕方から、久しぶりに激しい雪が降り始めた。
 これを書いている時点で、近隣アメダスでの積雪量が16センチに到達。一向に止む気配はない。この分だと明朝は再び除雪車がやってきて、新たな雪山ができそうだ。床下にしまったばかりの電動除雪機、再び出番となるかもしれない。

 排雪作業は1シーズン1回限定。排雪したとたんに大雪とは、いかにも運が悪い。はてさて、どんな結末になるのか…?

《一夜明けて追記》
 雪は結局未明まで降り続き、近隣アメダスによると18センチ積もった。明け方に除雪車がやってきたが、こちらは単純に道路中央の雪をどかすだけ。排雪したばかりの路肩部分が再び雪に埋もれ、道幅は排雪前とさして変わらない状態に。なんてこったい。
 除雪車の到着が早く、電動除雪機を出さずに手作業で玄関前を除雪できたのが救いか。

2017年2月24日金曜日

一時的幸福感

 前回の面会から2週間が経ち、母の暮らす施設に行く定例日だった。
 このところジュースの飲むペースが落ち着き、2週間で1.5Lペットボトル3本、つまりは4.5Lで充分足りている。水も少しは飲むようになったようで、日換算では0.32L。本来なら水かお茶で済むものなので、まあ、妥当なところだろう。

 1週間ぐらい前に施設から連絡があり、オヤツ用のチョコレート等を買ってきて欲しいとのこと。オヤツは施設でも3時にちゃんと出してくれるが、それ以外にも時折甘いものを欲しがるという。
 実は現施設に入居時、オヤツの差し入れは当分控えるよう言われていた。食事量が極端に少なく、栄養が偏っていて、健康上の問題につながっているという。オヤツがその遠因になりかねないという。
 その旨は施設職員も承知のはずだったが、現場で直接接している職員と、窓口で管轄する担当者の考え方には、微妙な温度差があるように思えた。


 ともかくも、要請通りにチョコレート1袋を買い、名前を記して届けてきた。板チョコではなく、小分けしやすいよう個別に袋に入ったタイプ。カカオなどの入った硬いタイプも不可だった。
 考えた挙句、4種類の味があって1個ずつ袋に入ったルックチョコに決めた。中身は全てクリーム状で問題ない。食べるタイミングや数はジュース同様に、厳格に職員さんが管理してくれるというので、お任せしてきた。

 父が亡くなって独り暮らしになった時期から、母は甘いものを欲しがるようになった。私が幼い頃は「ぜいたく品」として、甘いものは厳しく制限されていたので、その変わりように驚く。
 甘いものを食べると「セロトニン」という幸せホルモンの分泌が促進され、一時的な快楽を得られるという。あくまで一時的なもので、依存してしまう危険性もあるというが、本や新聞テレビは受け付けず、他にこれといった楽しみのない母なので、たとえ一時的でも幸福感に浸れるのなら、それもいいのではないか。
 面会終了後、ネットで見つけた近くのカフェに初めて行ってみた。ブレンド珈琲1杯350円という価格に惹かれたが、行ってみると税込432円に変わっていて、ちょっとガッカリ。
 山小屋風のざっくりとした店内の雰囲気はいい感じだったが、珈琲はやや酸っぱく、私の苦手な部類の味。一番安いエスプレッソが324円だったので、それにすべきだったかと後の祭り。

 家に戻って妻の入れてくれた珈琲を飲み直したが、やはり飲みなれた自宅の珈琲が一番である。近頃のカフェは雰囲気を楽しむもので、珈琲の味を期待すべきものではないらしい。

2017年2月23日木曜日

ひとまず冬じまい

 このところまとまった雪が降らず、玄関横のクローゼット内にしまってある電動除雪機も全く出番がない。天気予報でもむこう10日間に大雪の降る様子はなく、例年よりもかなり早いが、電動除雪機をいったん床下にしまうことにした。
 クローゼット床に置いてあるプラスチック製道具ケースの上がこのところの置き場だったが、工具を取り出す際にその都度どかす必要があり、やや不便。3月になって使ったことも過去にはあるが、そのときはまた床下から引っ張り出そうと覚悟を決めた。

 居間のテーブル下には、床下暖房用のパネルヒータからの熱を取り出す吹き出しスリットがあり、以前は掘りごたつもかねていたので、740×1040という大きな開口を設けてある。普段はツーバィ材を並べて蓋をしてあるが、取り外せば床下への出入りは容易。
 土間には鉄筋入りのコンクリートを打ってあるので湿気の不安はなく、床下収納空間としても重宝している。


 記録を調べてみたら、電動除雪機の出動回数は3年前から、23回→15回→5回→4回(今年)と、減る一方だ。昨年も今年も2月以降は一度も使ってなく、車庫の雪下ろしも2年続けてやっていない。
 市内でも他の区では平年を上回る積雪を記録していたので、我が家のある北区だけが突出して雪が少ない傾向にある。
 理由ははっきりしないが、昨年から北風の流れが大きく南に隔たっているようだ。かっては市内でも豪雪地区として有名だったが、この傾向が今後も続けば、冬は過ごしやすい地域として見直されるかもしれない。
 腰痛持ちなので、除雪に無用な神経や金を使わずに済むのは大歓迎だ。

2017年2月22日水曜日

初節句準備

 孫娘の初節句が迫り、お雛様はどうするのか、はたまた祝宴はどのように?と、先月から話し合ってきたが、結論としてお雛様は我が家にずっと飾っている立雛を、そのまま初節句でも使うことに決まった。
 長男の娘なので、お雛様も我が家にあるものをそのまま転用しよう、という考え。娘が誕生するたびに新しくお雛様を買い揃える考えもあるかもしれないが、長男のお嫁さんもずっと実家に飾ってあるお雛様でひな祭りを祝ってきたという。自分の娘に新しいお雛様を、という想いは特にないようだ。


 父が次男だったこともあり、我が家のお雛様は代々伝わってきたものではなくて、長女が生まれたときに新しく買ったもの。先月来訪した娘には、お雛様を孫娘に受け継ぐことを直接告げた。
「いいよ、あげるよ。ウチのお雛様、顔が上品で好きだよ」と、娘も快諾。かくして小さな伝統が次の世代へと受け渡された。
 まだ10日ほどあるが、今年はお雛様を早めに飾ることにした。場所はさんざ迷ったあげく、結局いつもの階段を上り詰めた2階カウンターテーブル上に落ち着く。
 1階居間に飾ることも考えたが、好奇心旺盛な孫娘は最近になって、低い場所にあるものを手当たり次第に引っ掻き回すようになっている。さすがに階段はまだ上れないので、2階なら安心できる。


 受け渡しにあたり、何かひとつ新しい飾りものをと考え、ネット通販で探し当てた丸い和紙製のぼんぼりを2個買った。少し小さいが、お雛様の雰囲気には合っている。
 そのほか、左右には花と小さな観葉植物を置き、中央には菱餅ゼリーの袋詰めを並べる。いままで一度もやってなかったが、赤い毛氈にアイロンもかけた。記念写真撮影用に正面から光をあてるスポットライトも取付けた。
 祝宴は我が家でやることになり、料理はまだこれからだが、初節句への準備、ひとまず整った。

2017年2月20日月曜日

伝える思い

 先月下旬に実施した白石イベント広場での「チカっと叙情歌サロン」にイベント仲間のTさんが聴きに来てくれて、案内状配布や来場者のカウント、椅子の設営撤収など、いろいろ手伝ってくださった。
 私より6歳年上の先輩で、小学校の校長を長年務めていた方だが、定年退職後は紙芝居や朗読のボランティアに打ち込んでいて、10年近く前に別のライブで知り合ったN子さんから紹介された。

 TさんとN子さんは小学校の同級生で、以来Tさんも私のライブに来てくれたり、得意の紙芝居や朗読を活かした自主企画イベントに私を呼んでくれたりして、同じステージにも何度か立った。
 紹介してくれたN子さんは残念なことに数年前に病で亡くなってしまったが、私とTさんとのお付き合いはその後も続いている。


 そのTさん、「チカっと叙情歌サロン」に来ていただいた私のお客様にも紹介したが、「ぜひお名刺を」と請われ、「実は名刺は持ってません」などと応対している。
 しばしして、持っていた紙片に名前と連絡先など記し、手渡していたが、家に戻って確かめたら、確かにTさんの名刺は私も貰ってなかった。

 ネットやパソコンは一切やらず、携帯メールも読むことはできるが、返信はできないという方なので、趣味のためにわざわざ名刺を外注する気にはなれなかったのかもしれない。
 何かとお世話になっているので、この際パソコンで名刺を作って差し上げようと、サンプルを1枚だけ作った。葉書に貼り付けて送り、返信を待っていたら、「ご厚意に甘えさせていただきます」と返事が届いた。
 最近100均ダイソーで見つけた名刺用紙は50枚入りで108円。仕上がりは美しく、名刺サイズにカット済みなので、原稿さえあれば印刷はごく簡単。Tさんにはその旨詳しく案内してあったので、応じてくださったのだと思う。

 今日はひとまず30枚だけ印刷した。15枚ずつ並べて封筒に入れると、92円で郵送できる。これなら、Tさんの気持ちの負担にもならないだろう。
 紹介してくれたN子さんは亡くなっても、人を介した思いは残る。そうした思いを、また別の人にもそっと伝えたい。生きているってのは、結局そういうことではないか。

2017年2月19日日曜日

聴き手は正直

 近隣のデイサービスで歌った。今回が8回目の訪問という長いおつきあいのある施設で、互いの深い信頼関係がゆるやかに築かれつつある。
 依頼にあたって施設長さんから、「今回は冬をテーマに歌って欲しい」との要望があった。介護施設系のライブで事前にテーマが与えられることは稀で、多くは「お任せします」と、こちらに一任される。
 歌い手としてどちらがやりやすいとは決めにくいが、依頼が度重なるにつれ、ややもすれば構成が冗漫になりがちなので、むしろ何らかの「縛り」があったほうがまとめやすいのかもしれない。

 とはいえ、実は冬をテーマにした曲はそう多くない。前回の依頼が晩秋の11月末で、記録を調べると冬系の曲をいくつか歌ってしまっている。できれば重複は避けたく、電子譜面の検索機能を駆使してあまり歌ってない曲も加えるなどし、どうにか45分の構成をひねくり出した。
 開始15分前の13時45分に先方に到着。場を取り仕切る担当者が見知らぬ女性に変わっていて、いつもの段取りと違うことに少し戸惑ったが、予定ぴったりの14時から無事に始められた。
 度重なるアンコールなどあり、予定オーバーの1時間で18曲を歌う。

「小樽のひとよ」「冬の星座」「花笠音頭」「津軽海峡冬景色」「白い想い出」「さざんかの宿」「なごり雪」「氷雨」「釜山港へ帰れ(二択リクエスト)」「宗右衛門町ブルース」「函館の女」「いい日旅立ち」「丘を越えて」「北国の春」
〜アンコール
「珍島物語」「夜霧よ今夜も有難う」「好きですサッポロ」「おやじの海(初披露)」


 ここ数日で寒さが戻ったせいか、喉の調子がいまひとつだった。明け方に咳がなかなか止まらず、ライブを無事に乗り切れるか、一抹の不安があった。
 そのせいで出だしは手探りの進行になり、場の反応もいまひとつ。4曲目の「津軽海峡冬景色」あたりからようやく喉がなめらかになり、声もよく出始める。それに応じて場の反応もよくなってきた。聴き手は実に正直である。

 中間あたりで得意の二択リクエストを仕掛けたが、韓国に関わる2曲のうち、両方の拍手が拮抗。1曲に絞る判断が難しく、とりあえず「釜山港へ帰れ」を歌ったが、もうひとつの「珍島物語」を推す声も強く、では最後に時間があったら歌わせていただきますと、何とか納得してもらった。
 後半に進むにつれ、1曲ごとに手拍子や拍手歓声が湧き、それに応じて喉の調子も尻上がりによくなった。場に押されて歌が乗ってゆく典型である。
 特に手応えがあったのが、叙情性の強い「氷雨」「宗右衛門町ブルース」「いい日旅立ち」など。唯一外したのは1曲限定で入れたフォーク「なごり雪」だったか。他のデイサービスでの評判は悪くないので、このあたりが選曲の難しさ。
 予定通り45分で終えたが、その後二択リクエストで歌い残した曲を始め、アンコールが続き、場がなかなか治まらない。
「夜霧よ今夜も有難う」は前回もリクエストがあったが、同じ女性から再度のリクエスト。本来の利用日ではないが、私が歌うと聞いて利用日を飛び越して聴きにきたという。
 終了後に「○○さん、どうでした?」と職員さんから感想を求められると、「ずっと聴いていたい歌声です」と、歌い手冥利につきる言葉をかけていただいた。

 司会の女性が初めてライブを担当するせいか、場の進行にややぎこちなさもあったが、歌い慣れた場でいつものように熱い手応えを感じたひとときだった。

2017年2月18日土曜日

灯油消費減った

 今冬3度目の灯油を給油した。このところ暖かい日が続いていたので、消費量は減っている感じがしていたが、その予想は当たっていた。

 1月7日に給油してから42日が経過。給油量は265.9Lで、日平均では6.33L/日。前回の日平均値が6.70L/日だったので、5.5%減っている。本来なら厳寒期のこの時期に消費量が最大になるのが常なので、今年は寒い時期が前倒しとなった、ちょっと変な年ということになる。


 いつものように同時期の数値を札幌の月平均気温と共に比較する。

・2011年:5.91L/日(1月平均気温−3.8℃、2月平均気温−1.1℃)
・2012年:6.22L/日(1月平均気温−4.5℃、2月平均気温−4.4℃)
・2014年:7.45L/日(1月平均気温−4.1℃、2月平均気温−3.5℃)
・2015年:5.80L/日(1月平均気温−1.5℃、2月平均気温−0.8℃)

・2016年:7.08L/日(1月平均気温−3.5℃、2月平均気温−2.2℃)→添加剤投入
・2017年:6.33L/日(1月平均気温−3.9℃、2月平均気温−2.0℃)→添加剤投入、ボイラ交換

 今年の1月平均気温は平年なみだが、2月がかなり高い。しかし、暖冬だった2015年には及ばず、日平均灯油消費量でも負けている。

 2017年のデータは暖房ボイラを交換してからのもの、2016〜2017年のデータは灯油添加剤を投入してからのものだが、添加剤なしだった2011〜2015年の数値と比較して大きな違いはない。
 外気温の条件が今年とよく似ている2011年に比べて2017年の消費量が7%ほど増えているのは、前回1月給油時の評価でもふれた、暖房ボイラの暖房効率の差(7%)と考えてよいのではないか。
暖房灯油消費量は月平均気温とボイラ暖房効率に概ね比例する」という我が論理、やはり的を射ているように思える。
 今月上旬に届いた電気料の数値にもふれておく。前月に引き続き、前年同月よりも使用量が22%減った。この数値は前月と全く同じで、省エネ型への暖房ボイラ交換と運転時間の変更が相当効いている。
 灯油価格は年ごとの経済事情で激しく変化し、節約があまり家計に貢献しないこともあるが、価格変動がほとんどない電気料の減少は、モロに家計に関わってきて貢献度が高い。電気料の削減努力にまい進すべし。

2017年2月16日木曜日

観葉植物の浮沈

 春が目前に迫り、長く厳しい冬を過ごした観葉植物たちにも、いろいろな変化が訪れた。

パキラ×2鉢(写真左手前と中央奥)
 葉に一時期のような元気がなく、茎が長くヒョロヒョロ延びたままだが、2鉢とも先端に新しい芽が育ち始めている。すでに11年が経過しているので、雪が解けたら大胆な切り戻しをすべきか思案中。

サンスベリア(写真中央手前)
 冬も何のその、観葉植物の中で最も元気がいい。昨年4月に芽を出した孫株は特に成長著しく、昨秋に「80センチを突破」と記録にあるが、測ってみたらすでに110センチを超えていた。いったいどこまで伸びる気だ?


ドラセナ・コンシンネ(写真右手前)
 株分けした子株の茎が弱々しくなり、先端の葉がしおれて育たない。その反動なのか、昨秋に根元から芽を出した孫株の生長が著しく、最近になって長い子株の茎を切り落とした。
 写真にはないが、親株にも根元に新たな芽が大きく育ち始め、似たような状態だ。こちらも徒長気味の茎を切り落とすべきか?

サンデリアーナ(写真右奥)
 唯一玄関ホールに置いてある観葉植物で、2年半前に100均ダイソーで買い、ずっと元気に育っていた。ところが今冬の寒さが余程堪えたのか、葉が下からじょじょに枯れてきて、いまや風前の灯。残った数枚の葉と茎も全く元気がない。
 玄関ホールは我が家で最も温度が低い場所なので、ダメージが大きかったのか?切り戻して再生できるかどうか、かなり疑わしい。


ヒポエステス(写真2枚目)
 100均ダイソーで買って1年半が経過。徒長して切り戻し、発根した茎を株分けし、現在2鉢ある。どちらも延びた茎の根元から新しい芽が出て、それぞれ美しく色づいている。
 徒長した茎は途中で切ってやれば、その下側に新しい芽が出るというたくましさ。安いが手間がかからず、寒さにも強い。ズボラな我が家むき。

多肉植物各種(写真なし)
 月に1回くらいしか水をやってないが、大きな変化はなく、枯れる兆候もない。一番大きな火祭りの根っこからは、多数の新芽を確認。そろそろ水やりの間隔を増やすべきかも。

2017年2月14日火曜日

あれこれ還付手続き

 午後から久しぶりに回転寿司昼食会を実施。ずっとメニューから消えていた蒸しエビが突如復活していて、喜んで注文した。
 北海道の寿司でエビといえば生エビと決まっていて、蒸しエビは就職して上京してから東京の寿司店で初めて食べたが、ホクホクした舌触りがすっかり気に入っていた。
 脱サラUターンしてからはすっかり遠ざかっていたが、本州系の回転寿司でようやく見つけ、懐かしく食べていたもの。注文が少ないのか、それもすぐにメニューから消えていた。ぜひとも残して欲しいものだ。
 昼食後、まずは区役所保険課に行き、確定申告書類作成中に気づいた高額医療費の払戻手続きを済ませる。各種書類は完全にそろえてあり、すぐに終わると思いきや、窓口は大変な混雑。番号札をとってひたすら待ち、呼ばれたのは40分後だった。
 3年前に大腸ガンで入院手術をした際にも手続きに来ているので、振込口座等は区役所パソコンに記録が残っていて、手続き自体は短時間で終わった。試算通り、1万数千円が戻ってくることになる。すっかり忘れていたことなので、これは大きい。

 今回、新たに必要になった書類は、マイナンバーカードの提示。通知カードしかない場合は、免許書等の顔写真入り本人確認書類も同時に必要だ。面倒だが、悪い奴らがあちこちにはびこっている世情なので、やむを得ない防衛手段だろう。


 その足で、近くにある税務署にも出向く。昨日までに仕上がった確定申告書類一式を提出してきた。こちらは区役所と打って変わって、駐車場も窓口もガラガラの「さあどうぞ」状態。書類は全て記入済みなので、あっという間に終了。
 ここでも高額医療費申請と同様に、マイナンバー通知カードと本人確認書類(免許証)の提示を求められた。確定申告でマイナンバーが必要になるのは、今年度からである。
(郵送の場合はコピーで添付)
(その後の調べで、マイナンバー未記入でも提出は可能だそうです)

 正式な確定申告開始は明後日からだが、私の場合は源泉税が戻ってくるだけの「還付申告」なので、2日前でも何ら問題なく受け付けてくれるのだ。こんなに空いているのなら、来年以降も早めに来るのが得策かもしれない。

2017年2月12日日曜日

ボンドはメーカー品を

 ギターのアルペジオ奏法に必須の手作りアイテム、革製サムピックは3つ持っているが、そのうち本番で常用していたひとつの調子が悪い。
 W15×L93の細い革の中央に0.5ミリ厚程度のフラットピックを細長く切り、ホチキスで固定して、親指にピッタリはまるよう最後にボンドで止めるのだが、問題はこのボンドだ。100均で売っていたノーブランドのボンドを使ったとたん、固定が甘くなってずれるようになった。

 以前に使っていたメーカー品のコニシ製で作ったものは接着力が強く、簡単にはがれないことに気づいた。やはり安物はダメらしい。容量は少なめだが、ここは接着力優先だ。同じ100均で買い直し、半分残っていた古いボンドは捨てた。
 古いボンドはシンナーではがし、鬼目ヤスリで削って一晩乾かす。本格接着は明日以降。


 進行中の青色申告書作成作業、決算書と確定申告書の下書きが終わり、いよいよ最終作業の清書にとりかかった。
 一気にやると目が疲れるので、休み休み続け、夕方までに所得内訳書と決算書の清書まで終わらせた。残るは確定申告書の清書のみ。先は見えた。
 ところで、医療費の集計中、昨年春に妻がかかった歯科治療費の一部が、いわゆる「高額医療費」の対象になるのでは?と思い当たった。手持ちの資料で調べてみると、やはり該当する。区役所まで各種書類や証明書を持ってゆかねばならないが、申請すれば1万数千円が戻ってくるはず。
 かなり前のことなので、(もしや時効…?)と不安になり、さらに詳しく調べると、「2年以内に申告」とある。余裕でセーフではないか。

 税務署と区役所は近いので、確定申告書類提出のついでに手続きしてくるつもり。お金は妻の財布から出ているが、手続きは世帯主がやるルール。振込口座も世帯主が指定で、つまりは私の口座に入金になるようだ。
 入金は手続き後、しばらくたってからのこと。妻は「いらない」などと鷹揚に言っておるが、そっくり返すのがスジでしょうな。

2017年2月10日金曜日

ダイソーのLED電球

 母が施設で使う洗濯カゴを100均ダイソーで探していて、偶然LED電球を見つけた。40W形と60W形に、それぞれ電球色と昼光色とがある。
 価格と使用は以下の通り

・40W形:324円、消費電力4.4W、485ルーメン、寿命40000時間
・60W:432円、消費電力7.5W、810ルーメン、寿命40000時間


 思わず衝動買いしそうになったが、あまりに安いので性能に一抹の不安があり、数週間考えたすえに60W形の電球色を試しに1個だけ買った。

 さっそく点けてみる。配光角度180度の広配光タイプだが、非常に明るい。60W形は2015年10月に買ったパナソニック製が1個だけあるが、比べても何ら遜色ない。
 双方の仕様を比べてみた。(製品に記載のデータより)

・パナソニック製60W形
 径60×長114×106g、定格消費電力10.0W、810ルーメン、寿命40000時間
・ダイソー製60W形
 径55×長96×52g、定格消費電力7.5W、810ルーメン、寿命40000時間

右がパナソニックで左がダイソー

 明るさと寿命は同等だが、他のスペックは全てダイソーが勝っている。パナソニック製の価格は2017年2月時点で1,320円(アマゾン調べ)で、ダイソーの3倍だ。
 価格以上に驚いたのは、小さくて軽いこと。「LED電球は重い」というこれまでの概念を打ち破っている。これならペンダント型の照明器具や密閉型の照明器具でも、問題なく使える。
(調光機能のついた器具や回路には、これまで通り使えない)

 いろいろな場所で試したが、LED化していない器具のうち、最も使用時間が長いと思われる台所換気扇内の照明にひとまず使うことにした。


 最近になって浴室照明をLED化し、今回の交換で我が家のLED化率は70%に到達。残る白熱電球は、ユーティリティ、トイレ、居間スポット、玄関ホール、階段スポット、2階ライブコーナー、屋外ウッドデッキ、といったところ。
 いずれも使用時間は1日30分以下だが、以前にも試みたLED電球への交換基準を、新たな電気料とダイソー60W形の電球価格により、再度検討してみた。
(電気料は120〜280kWh使用時の北海道電力最新価格)
《60W電球、電気料1kWh=29.72円で試算》
・1日30分使用…年間電気料325円→1個432円として、1年4ヶ月で元がとれる。
・寿命40000時間として、219年使える。→あまり考えなくてよい。
・1日5分の使用なら年間電気料54円で、元をとるのに8年。交換すべきか否かは微妙。10分以上の使用なら、わずか4年で元がとれる、ただちに交換すべき。

 以上により、1日10〜30分の使用時間と推定されるユーティリティ(2ヶ所)とトイレは、ダイソーの60W形に順次交換することにした。

2017年2月8日水曜日

機材運搬段ボール箱

 1年半使い続けた機材運搬用の段ボール箱が傷んでダメになった。交流電源式のPA、CM-30を運搬移動する際に使うので、推定使用回数100回ほどか。
 全重量は10Kg近くになるので、一般の段ボールよりも丈夫な「硬質段ボール」なるものを選んだが、しょせんは紙なのによくぞ酷使に耐えてくれたもの。

 昨年暮れから代替品をずっと探していたが、サイズや材質、価格面から比較検討しても、現状品を超えるものは見当たらなかった。結局同じ段ボール箱を買いに同じ店(ジョイフルAK)に行ったが、なぜか同じ型番だけが販売中止になっていて、入手できない。
 ネットで探すと同じ商品は見つかったが、10枚単位の販売で、とても手が出ない。やむなく他の商品を探すうち、東急ハンズの通販でサイズや材質、価格の全てで満足できる商品を見つける。


 本来の用途はミカン箱だが、3ミリと5ミリの段ボールを貼りあわせた構造で、いかにも丈夫そう。サイズはL380×W300×H270で、現状の箱とほぼ同寸法だ。
 価格は365円で前回の倍以上もしたが、直近のステラプレイス店に送料無料で取り寄せてくれるというので、迷わず注文。品物は先月末に届いていたが、先日のライブ帰りにようやく取りに行った。
 いつものように、傷みやすい箇所を布ガムテープで重点的に補強する。試しにCM-30を入れてみたが、現状より深さが1センチ増えたので、余裕で収まる。

 商品のリンク設定をするべく、ネット通販で再確認したら、なぜか同じ商品が扱い中止になっていた。今回はギリギリセーフで入手できたが、段ボールなので、いずれまた寿命はやってくる。今後も機材の収納箱には悩まされそうな予感。

2017年2月7日火曜日

ズボンのウェスト調整

 冬物のコーデュロイズボンのウェストが緩い。タグに記したメモを確認すると、2013年12月に買ったことになっている。つまりは、3シーズンが経過したということ。裏起毛になっていて暖かく、厳寒時以外はタイツなしでも充分に過ごせる。

 ウェストが緩くなり始めたのは、昨シーズンあたりから。1年前に前ボタンを1.5センチほど詰め、前ファスナーも同時に移動させた。しかし、また緩くなった。
 ウェスト76センチを買ったが、4シーズン前に同じイトーヨーカドーで買った別の冬ズボンは、特に問題なくはけている。となると、コーデュロイ製ということが問題なのか?
 膝もやや抜け気味だが、色やデザイン自体は気に入ってるので、思い切ってウェストを詰めることにした。


 最近のズボンの特徴として、ベルトの当たる部分に切れ目のない2枚の横布が使われていて、簡単にウェスト調整ができない作りになっている。調整をためらっていた大きな理由がこれ。

 まずは2枚の横布を背の部分でほぐし、尻にあたる縦の部分をつまんで3センチほど細くする。続いて2枚の横布をそれぞれ同じ寸法だけ詰める。最後に全体をまとめてミシンがけし、ようやく完成。
 折り返した布が集中し、ちょっとゴワついた感じになったが、はいてみたら今度はぴったりフィットした。先月、バーゲンで似た色合いの裏起毛ズボンを買ったばかりなので、いっそ処分してしまおうかと考えていたが、あと1シーズンは使えそうな感じ。

縦向きに変更した糸立て棒

 ところで買って30年近く、ずっと横向きで使っていたミシンの上糸立て棒だが、先日長男のお嫁さんが買った新しいミシンを見ると、なんと縦に立てて使う仕組みになっている。
 横向き構造だと糸ゴマを押さえるリングが経年で緩くなり、使用中にしばしば抜け落ちて、扱いに困っていた。

 使う前に確かめてみたら、上糸立て棒をはめこむヒンジがビス止めになっていて、緩めて90度回転させたら、簡単に縦向きに変更できた。もしかして、最初から縦横自由に使えるようになっていた?まさかね。
 縦向きだと押さえリングも不要で、糸が引っ張られても脱落する心配はない。今日の作業でもミシンがけに支障はなかったので、今後は縦向きでやることに決まり。

2017年2月6日月曜日

歌い手の順応性

 先月に続き、介護予防センター関連の場でまた歌った。札幌南東の清田区にある会場は自宅から遠いが、先月歌った場所には近い。前回通ったバイパスの札幌新道を今回も使い、50分で難なく着いた。
 同じ介護予防事業で担当係員も同じだが、聴き手は全く異なる。市営住宅系の町内会を軸とした住民組織であることは共通していた。

 聴き手の集まりがやや悪く、予定から少し遅れた10時13分から開始。およそ1時間で18曲を歌う。
(※は二択リクエストで、カッコ内は選ばれなかった対決曲)
《セレクトタイム》
「釜山港へ帰れ」「なごり雪」「川の流れのように」「※矢切の渡し(浪花節だよ人生は)」「仰げば尊し」「※つぐない(時の流れに身をまかせ)」「夜霧よ今夜も有難う」「月がとっても青いから」「宗右衛門町ブルース」「青春時代」

《リクエストタイム》
「小樽のひとよ」「桃色吐息」「君こそわが命(初披露)」「大空と大地の中で」「氷雨」「落陽」

《うたごえタイム》(歌詞指導)
「上を向いて歩こう」「青い山脈」


 年代や嗜好などは似ていることが予想されたので、前回の構成を基本に、反応の弱かった曲には修正を加えて臨んだ。

「宗谷岬」を「なごり雪」に変更。
・「愛燦燦」を「川の流れのように」に変更。
「虹と雪のバラード」を「宗右衛門町ブルース」に変更。

 前半に純粋なフォーク系の曲が皆無だったので、今回は季節感も考慮して「なごり雪」を入れた。川の流れのように」は、白石イベント広場での反応の良さから選択。演歌系の曲に対する支持が強いので、POP系の曲を「宗右衛門町ブルース」に差し替えた。
 聴き手は前回同様に介護認定を受けていない65歳以上の地域住民。およそ15人ほどが集まったが、珍しく男性が1/3ほどを占めていた。
 1曲目から熱い拍手が湧き上がり、上々の滑り出し。曲間に入れたMCへの反応もよく、随所で声がかかって、非常に歌いやすかった。前回の反省で加えた修正は的を射ていたようで、いわゆる「ハズレ」の曲は皆無だった。
 途中2ヶ所に入れた「二択リクエスト」も、場を盛り上げるアクセントとして効果的だった。前半締めくくりの「青春時代」では、自然発生の手拍子も飛び出す。



 後半のリクエストタイムは今回に限って事前リクエストはなく、その場で直接受けることになっていた。普段使っている315曲入りのリクエスト用紙を10枚準備し、ライブ前から参加者に配って、「後半にリクエストをお受けしますので、選んでおいてください」と告げた。
 考える時間を充分に置いたこともあり、リクエストが途切れることはなかった。前半に「なごり雪」を歌った効果か、フォーク系のリクエストも2曲でた。時間切れで歌えなかった曲もいくつかあった。

 ラストに全員で歌う曲は打合せのミスもあって、歌詞カードの準備がない。急きょその場で歌う曲を決めることになる。よく知られていて、曲間での歌詞指導が容易な2曲に落ち着く。ここでも手拍子が自然に飛び出し、にぎやかな幕切れとなった。
介護予防事業」という未知の場を2つ続けてこなしたが、予想した通りデイサービスよりもさらに嗜好が新しく、バラエティに富んでいる。しかし、路上系ライブで使っているリクエスト用紙を事前に配れば、充分聴き手の要望に応えられることが分かった。

 最近になって知ったが、2015年の法改正で要支援1〜2の介護事業のうち、予防訪問介護と予防通所介護の2つが介護保険対象から外れ、段階的に市町村単位での介護予防事業へと移行するのだという。2017年度がその最終年度になるようで、今後はこうした介護予防関連の場が増えることが予想される。
 時代と共に、歌に要求されるスタイルも目まぐるしく変わる。今後はただ歌うだけでなく、歌い手の的確な順応性も問われてゆくだろう。