5月6度目のチカチカパフォーマンスに参加。たまたま空き枠があったので、急きょ前日夕にエントリーしたが、月のエントリー記録をまたまた更新した。
介護施設系も含め、5月は都合9度目のライブとなるが、人生歌えるうちが華、そして歌える場があるうちが華である。
平日の昼にチカホで歌うのは久しぶり。12時10分前に家を出て事務所で手続きすると、珍しく私が一番乗りだった。ただちに設営し、13時5分から歌い始める。平日にこんなに早くから歌ったことはかってないし、家を出てわずか1時間15分後に歌い出すのも記憶にない。
この時間帯の聴き手の傾向がいまひとつ分からず、中高年層を期待して、普段チカホでは歌わない懐メロ系を中心に、30分で10曲を歌う。(※はリクエスト)
「丘を越えて」「君恋し」「ここに幸あり」「黄昏のビギン」「蘇州夜曲」「月がとっても青いから」「夢一夜※」「小樽のひとよ※」「星の流れに」「リンゴの木の下で」
昼休み直後で時間的に早すぎるのか、人通りは少なめ。チカホではほとんど歌わない曲のオンパレードで、いわば「シニアメニュー」だったが、反応はいまひとつ。関心を示す人はいても、滞留時間が一様に短い。
それでもじっとガマンして当初の路線はキープした。
「蘇州夜曲」でようやく立ち止まる人が現れる。同年代と思しき女性がオリジナルCDを手に近寄ってきたので、曲間で声をかけた。
あれこれ話すうち、市内の老人ホームで働く職員さんと分かる。道理で懐メロに関心があるはずだ。しかしリクエストは懐メロではなく、「夢一夜」。
歌っていると別の高齢女性が近寄ってきて、並んで聴いている。この女性からは「小樽のひとよ」のリクエストが出る。2人が親しげに語り合っているので、てっきり親子かと思いきや、単なる通りすがり同士だった。
この種のことは普段からよくある。どうやら「同じ路上シンガーに関心を持って立ち止まる」という共通点があると、その場で親しくなる傾向にあるようだ。
同年代の女性はCDを2枚セットで買ってくれた。案内状も渡し、機会があればぜひ施設にも呼んでください、と言葉をかける。
第1ステージを終えて20分ほど休憩し、その間に持参のオニギリを食べる。この日は私を含めて2組がエントリーしていたが、共演パフォーマーは広場に現れない。全体のタイムロスを減らすべく、続けて演ってしまうことにする。
13時55分から第2ステージ開始。30分で10曲を歌う。
「ラストダンスは私に」「ラ・ノビア」「ラブ・イズ・オーヴァー」「ラブユー東京」「古城※」×2回「ワインレッドの心」「ビリーヴ」「さんぽ」「大空と大地の中で」
第2ステージは「ら」から始まる歌を適当に並べた。いつも50音の上位を歌う傾向が強く、たまには下位にある歌にも光を当てよう…、といった単純な理由だった。
中ほどで40代くらいの男性から、「椰子の実」か「古城」を、とのリクエストが出る。どちらもレパートリーにあるが、「椰子の実」は裏メニューで、検索にやや時間がかかる。
リクエスト一覧にあった「古城」を歌うことになったが、いざ歌い始めると、広場のあちこちから湧き出るように人が集まってきて、歌いながらも当惑した。
歌い終えても10人ほどの人がその場を去らず、その中の中年女性がついと近寄ってきて、「いまの曲を最初からもう一度歌って欲しいのですが…」と請う。求められて同曲を2度歌うことは時にあるが、続けて2度は稀。しかし、ありがたくお受けした。
この曲は以前に介護施設で一度だけリクエストが出たことがある。調べてみたら、チカホでも1年前にリクエストをもらっていた。
地味な曲と思っていたが、なぜこれほど受けるのか。もしかすると曲間に漂う諸行無常感が、閉塞した社会を生きる現代人の琴線を揺さぶるのだろうか。
三橋美智也は幼少時から好きで、影響を強く受けていることは間違いない。もっと積極的に歌ってみようか。
地味な曲と思っていたが、なぜこれほど受けるのか。もしかすると曲間に漂う諸行無常感が、閉塞した社会を生きる現代人の琴線を揺さぶるのだろうか。
三橋美智也は幼少時から好きで、影響を強く受けていることは間違いない。もっと積極的に歌ってみようか。
ステージ後半に差し掛かったころ、休日でもないのに、3〜4人の子供が突然マイク前に集まってきた。運動会シーズンなので、月曜が代休だったのかもしれない。
興味深げにじっと見ているので、声をかけて「キッズメニュー」から急きょ2曲を歌う。お母さん2人も合流して、突発的なシングアウトとなった。
興味深げにじっと見ているので、声をかけて「キッズメニュー」から急きょ2曲を歌う。お母さん2人も合流して、突発的なシングアウトとなった。
この日は冒頭の懐メロから始まって、終盤のキッズメニューと、バリエーションに富んだ臨機応変の内容だった。
「さよなら〜」「ありがとう、またね」と声をかけあって、子供たちと別れる。ちょうどそのとき、共演パフォーマーが広場に現れたのが目に入る。ラスト1曲を歌ってステージを交代した。
早めに会場入りしたこともあって、この日は待ち時間ゼロの効率のよいパフォーマンスだった。売上げもまずまずで、開催時間の拡大に伴う「平日の早い時間帯」というのは、自分には合っている気がする。