2016年5月25日水曜日

ボタン電池の強制転用

 妻が最近になって運動不足を気にし始め、携帯に内蔵の万歩計をときどきチェックしている。

 厚生労働省の調査によると、日本人の歩数平均値は男性7000歩、女性6000歩くらいだそうで、妻の場合はがんばって歩いた日でも7000歩くらい。外出しない日は携帯を身に着けないのでデータがないが、おそらくは2000歩くらいではないか。
 平均には遠く及ばないので、仕事を辞めてしまったいま、健康面が不安だ。少しでも口実をもうけて、外出する必要がある。
 妻に感化され、私も6年前に100均で買った万歩計を取り出してみた。LR1130のボタン電池で動くが、買って2年くらいで電池が切れ、そのまま放ってあった。
(私の携帯に万歩計機能はなく、万歩計アプリがあるらしいスマホも所有せず)

 LR1130の電池は汎用性が低く、手持ちがない。わざわざ万歩計のためだけに買うのも面倒で、調べてみると値段もそれなり。100均で新たに万歩計を買い直すほうがマシである。
 もしかして他のボタン電池が転用できるのでは?と思いついた。さっそく試してみる。


 LR1130の仕様を調べると、電圧1.5V×容量40mAh。ここで大事なのは電圧で、これが同じなら他のボタン電池でも使える可能性が高い。
 ストップウォッチに使っているLR44を調べると、1.5V×100mAh。直径もLR1130と同じ11.6だ。外してケースにはめてみると、いきなり万歩計が起動した。使える。
 しかし、残念なことに2ミリほど高くて蓋が閉まらない。テープで止めれば使えないことはないが、いったん保留にする。
 次に100均で買ったイルミネーションで使うLR41に目をつけた。以前に10個137円でまとめ買いしたが、未使用品が5個残っている。仕様は電圧1.5V×容量25mAhでOKだが、問題は直径で、わずか7.9しかない。試しにケースに入れてみるとブカブカだが、ちゃんと起動はする。

 高さがほぼ同じなので、端子に押し付けた状態で隙間を絶縁ビニールテープできつく埋めてみた。蓋を閉めると動かなくなり、どうにか使えそうな感じだ。捨てなくてよかった。
(この種の強制転用が効かないボタン電池もありますので、お勧めはしません。真似される場合は各自の判断で)

 

 この状態で朝から装着し、草刈り作業中もずっと腰ベルトにはさんでいた。一歩も外出しなかったが、この記事を書いている時点で、カウントは3671。家の中にいて階段を昇り降りしたり、家事雑事をしているだけでも、それなりに歩数は稼げる。
 おそらく寝るまでには500カウントほど加算されるはずで、マメに動いていれば特に意識しなくとも、4000歩強は歩いていることになる。(就寝時に4205を記録)

 昨秋から日中はずっと立ったままパソコンをするように切替えたので、健康面では散歩に匹敵する。これなら仮に一歩も外出せずとも、そう不健康な生活でもなさそうだ…と、ちょっと安心した。