このところ会場はずっと北4条広場が続いていて、ややマンネリ感もあった。たまたまひとつだけ空き枠があり、最近手がけている土日祝の「キッズメニュー」を再確認したい気持ちもあって、エントリーを決めた。
土日祝枠前半の開催時間は10〜14時半。1週間前は前後半を通して予約したが、長い待ち時間で駐車料金がかさんだ。そもそも待たされるのは大の苦手である。
今回は短時間で済む前半枠のみを予約。待ち時間が少なくなる「1ステージ限定」のつもりで、11時半に家を出た。
会場到着は12時半ころ。1組がパフォーマンス中で、残る1組がスタンバイ中。私は機材をセットして持参のオニギリを食べ、アンプを椅子代わりにじっと待つ。
(常用するローランドの乾電池式PAが、縦に置けば立派な休憩椅子代わりになることを最近発見した。これは便利)
13時40分から私の出番となる。目下模索中のキッズメニューを中心に、およそ30分で9曲を歌う。(※は選択リクエスト)
「おおブレネリ」「さよならの夏(初披露)」「切手のないおくりもの」「ビリーヴ」「さんぽ」「チキ・チキ・バン・バン」「君をのせて」「年下の男の子」「ドレミの歌※」
チカチカパフォーマンスとして北3条広場で歌うのは実に1年ぶりだった。会場が広く、天井も高い。ステージから通りまでの距離も遠く、音が届きにくい。さらには、2つのマルチビジョンから常に音と映像が流れている。騒音のクレームが怖く、無闇に音量は上げられない…。
弾き語りの条件としては非常に厳しく、いつも苦戦している広場だった。
日曜日ということでターゲットを子供連れに絞ったが、3曲目まではこれといった反応がなかった。通りを往く子供連れがチラリと興味を示すことは示すが、そこからぐっと近寄ってくる動きがない。
あとで記録を調べてみたら、1年前は平日だったが、リクエストスタンドを通り近くに置いて、それなりの反応があったようだ。今回はマイクの真横に置いたことで、反応の弱さに拍車をかけたきらいがある。
4曲目の「ビリーヴ」でようやく立ち止まって近寄ってくる人が現れる。いつも同じ傾向にあるが、人の集まりが概して遅い。もう少し早めに人を引きつける何らかの工夫が必要だ。たとえば強い曲を短めにして、冒頭部で続けざまに歌ってみるとか…。
「さんぽ」を歌っていると、通りの遠くから5歳くらいの女の子が歌に合わせて踊りながら近寄ってきた。それを追いかけてくる若いお母さん。チャンスだ。
以降、女の子に声をかけながら歌い進めたが、それを機に集まってくるのは、なぜか大人ばかり。ラストはその場の選択リクエストで決めたが、「ドレミの歌」がいい!という女の子の一声で決定。歌に合わせて女の子が踊ると、同じ踊りを周囲の大人まで踊るという、不思議な光景が繰り広げられた。
(私は知らなかったが、どうやら「ドレミの歌」には決まった振り付けがあるらしい)
(私は知らなかったが、どうやら「ドレミの歌」には決まった振り付けがあるらしい)
それを遠くで見守る大人もけっこういて、この日一番の盛り上がり。思惑通りにはいかなかったが、「楽しく歌って踊る」という当初目指していた世界が、小さいながらも垣間見れたことを喜びたい。