本来はケーブルを止めるためのものだが、木材の突き合せ部の補強にも転用できる。波釘がないときの代用品。
その後、紙ヤスリで表面を調整し、塗装作業にかかった。作品の色バランスから考え、無垢材の地色では薄すぎて引き立たない。イメージとしては濃い目のチーク系か、薄い飴色。
枠の裏面(上の写真)は透明ニスを塗ってから飴色に変化しているが、この色になるまでには相当の年数が必要だ。とても展示には間に合わない。
そこで何らかの手段でそれに近い色を出すことにした。新たな塗料を買うのでは芸がなく、別の素材を物色。木酢液、紅茶、コーヒー、玉ねぎ等々が候補に上がったが、ネットで情報収集するなどした結果、コーヒーを使うことに決める。
カフェでの展示なので、塗装にコーヒーを使うのも何かの縁だ。
インスタントコーヒーとお湯を1:1くらいの割合で濃い目に溶かし、食品用の刷毛で塗った。ムラができるので、完全に乾く前に布で拭き取る。いったん乾かしたあと、もう一度塗った。
ほぼイメージに近い飴色が出せた。水に濡れると流れてしまうようなので、完全に乾いたあと、保護用の透明塗料を上に塗るかもしれない。