2014年4月26日土曜日

延べ5時間で37曲

 4月4度目となるチカチカパフォーマンスに参加。今回は休日の2枠を通してエントリー。以前にも2度やっているが、いずれも開始は遅めの午後からで、開始早々の午前11時から始めるのは初体験である。
 休日枠は11~18時までと、平日よりも1時間長い。4日前の平日2枠通しのエントリー経験をふまえ、微修正して長丁場に備えた。

 30曲を超えると喉に限界がやってくることを再認識したので、今回は事前の自宅リハを軽めの5曲程度に抑えた。腰への負担を考慮し、作ったばかりの小型椅子を持参。10時50分に会場入りしたら、共演の2組はまだ誰も来ていない。
 最初は座って歌うことに決めていたので、電子譜面台をローポジションに設定。11時10分くらいから「内外の叙情歌」をテーマに歌い始めた。

「翼をください」「思い出のグリーングラス」「ハナミズキ」「エーデルワイス」「赤い花白い花」「青葉城恋唄」「サンタルチア」「花は咲く」


 この日は初夏のような陽気だが、地下はひんやりと肌寒いほど。歩く人は少なめで、立ち止まる人も少数。
 それでも2曲目あたりで、以前に別のコンサートで私を聴いた、という中年女性から声をかけられた。一昨年の復興支援コンサートらしかったが、隣区で街づくり活動をやっているが、中高年対象の叙情歌を歌ってくれる人を探している。ぜひご協力を、と打診された。
 最近、札幌市が力を入れている街づくりサロン活動の一環らしく、他の組織からの依頼で、過去に数回出ている。一も二もなく協力を申し出た。

 11時半くらいに共演のアコースティック・ユニット、ミチカムさんが現れる。曲間で声をかけ、予定通り11時40分で場を引き継いだ。
 12時15分から第2ステージ開始。「昭和歌謡」を切り口に、およそ25分で7曲を歌う。

「パープルタウン」「バス・ストップ」「どうぞこのまま」「夜明けのスキャット」「赤いスイートピー」「木綿のハンカチーフ」「青春時代」

 いわゆる「昼休み時間帯」だが、立ち止まってくれる人はそれなりにいて、売上げもまずまず。このステージも椅子に座って歌ったが、電子譜面の位置はいい感じで、非常に歌いやすかった。目の前に遮るものがないので、聴き手とのコミュニケーションが取りやすい。
 座高47センチにした椅子の使い勝手もまずまずで、今後使えるメドがついた。椅子は地下鉄の階段移動時に重さがやや負担になる問題はあるが、休憩時にも座っていられるので重宝する。活動時間が長くなりそうなときは、常に持参するべきかもしれない。

 この日は3組の共演だったが、ジャグリングのはなえださんが、なかなか現れない。やむなくミチカムさんと交互に場をつなぐことになったが、13時過ぎにようやくはなえださん登場。さっそく演ってもらおうとすると、準備が必要ということで、結局13時20分から私が歌うことになる。
 第3ステージから、転換時間が早い立って歌うスタイルに変更。休憩時も含めてずっと座りっぱなしでは、かえって疲れるというもの。4日前にも演った「「洋楽のオリジナル訳詞」を切り口に、25分で7曲を歌う。
(◎=オリジナル訳詞、※=オリジナル)

「Without You◎」「虹に消えた恋 」「オブラディ・オブラダ◎」「イエスタディ◎」「誰も知らない夜※(リクエスト)」「惜恋歌※(リクエスト)」「アメイジング・グレイス◎(リクエスト)」
 3曲目あたりで、通りから会釈する見覚えのある顔がある。以前にチカチカパフォーマンスで3度も聴いてくださった「常連」のような女性で、CDも2枚買ってくださった方。今回で4度目だが、告知は特にしていないので、4度とも全くの偶然。よほどご縁があるとみえる。

 CDに入っているオリジナルの「誰も知らない夜」が大好きな方なので、さっそく歌ってさしあげた。続いて出来立ての新曲「惜恋歌」、ラストにオリジナル訳詞の「アメイジング・グレイス」を請われるままに歌う。
 ほとんどその女性一人のためのミニライブとなったが、大変喜んでくださって、お菓子の差し入れなど過分にいただく。ありがたいことである。

 第3ステージ終了後、13時45分から、はなえださんのジャグリングステージが始まる。椅子に座って軽食を食べつつ、邪魔にならない場所から見物。休日の昼枠は14時30分まで続くので、一気に3ステージも演ってしまったのは、全くの想定外だった。
 その後、ミチカムさんのステージをはさんで、再び私の出番となったが、気力体力面での不安から、ちょっと躊躇した。しかし、話し合いのすえ、結局は順番通りに演ることに。
 構成のネタが一巡したので、何を歌うかちょっと迷ったが、休日枠での演歌構成はリスクが多すぎる。第1ステージの「内外の叙情歌」に、少し変化をつけて演ることにする。
 14時45分から第4ステージ開始。およそ25分で8曲を歌った。
(◎=オリジナル訳詞、※=オリジナル)

「カントリー・ロード」「涙そうそう」「レット・イット・ビー◎」「月の沙漠」「サンタルチア」「北の旅人」「サクラ咲く※」「ケ・セラ・セラ」


 すでに22曲を歌っているので、歌い始めると、さすがにやや疲労感を覚えた。しかし、左手がつることはなく、喉の不調もない。歌い進むうち、むしろ喉の調子は上向いてくるようにも感じた。
 聴き手の集まりは芳しくない。平日の同じ時間帯なら抜群の手応えのはずだが、曜日や天候によって聴き手の流れは激しく変わる。結果として、この日最も寂しいステージとなってしまった。

 2組のステージをはさんで、16時15分から全く予定になかった第5ステージ開始。実はジャグリングのはなえださんが、都合で2ステージのみで撤収してしまった。帰るきっかけを失ってしまい、自分の限界を見極めたい好奇心も重なって、結局はもう1ステージ演ることに。
 第2ステージで演った昭和歌謡を切り口に、少し変化を加えて7曲を歌った。

「時の過ぎゆくままに」「桃色吐息」「ブルーライト・ヨコハマ」「バラ色の人生(リクエスト)」「恋心」「わかっているよ」「ろくでなし」
 実は「昭和歌謡」は3曲目までである。「桃色吐息」のあたりで熱心に聴き始めた女性が、突然近寄ってきて看板を見つつ、「シャンソンを歌われるんですか?」と尋ねる。
 ええ、歌いますが、お好きなんですか?と返すと、大好きだそう。何か歌いましょうか、何がお好きでしょう?と応ずると、「ラビアンローズ」が最も好きという。一瞬考えたが、レパートリーにはないな…、と思った。
 そこで、それは歌えませんが、「バラ色の人生」なら歌えますと電子譜面を繰って譜面を探す。ほどなく見つかって歌い終えると、大変喜んでくださった。その後求められるままに、3曲のシャンソンを歌う。
(その後の調べで、「ラビアンローズ」の和訳が「バラ色の人生」であるらしいことを知る。結果として、ちゃんとリクエストに応えていたのだ)

 以前にはよく歌っていたシャンソンだが、最近は反応が弱いのでずっと封印していた。まさかこんな場面がやってこようとは。人の嗜好はさまざまということで、奇しくも後半は第3ステージ同様、一人の女性のためだけに歌う感じとなったが、長く歌っているとこんなこともある。

 16時45分に全ステージ終了。この日はどのパフォーマーもきっちり持ち時間を守ってくれたので、ロスタイムはほとんどなく、いいペースで進められた。予想外の5ステージ消化の背景は、そのあたりにもある。
 数えてみたら延べ6時間、全部で37曲も歌っていた。リハの在り方や装備に工夫した効果もあって、4日前に作ったばかりの記録を簡単に更新した。重複曲は「サンタルチア」1曲のみという奇跡。
 余力は残っていたので、機会があれば40曲にもぜひ挑戦してみたい。まだ限界には達していない。