一昨日の5時間を越える長いチカチカパフォーマンスの問題点として、休憩時に座る椅子があればよいな、と感じた。立って歌うのが通常のスタイルなので、あれだけ長いと、さすがに後半には腰に疲れがたまる。
広場には座る場所が一切なく、軽食などは床に座ってとらざるを得ない。折畳み椅子を持参しているパフォーマーも少なくないが、どうせならライブにも使えるものが望ましい。
路上ライブ用の小型椅子は以前から自作したものを時折使っているが、高さが59センチもあって、ギターは弾きやすいが、座って休憩するには高すぎる。これを改良し、何とかライブと休憩の妥協点を探りたい。
いろいろ調べてみると、市販品で高さ47センチの折畳み椅子がいくつかあった。この高さを目安に、既存の椅子を改良することにした。
現状の椅子が1260gあるので、重さはこれ以下にし、安定性と運搬のしやすさを重点とする。折畳み式は技術的に難しいので、単純な無垢材の組立て型を作ることにした。
基本材料は昨年秋にDIYで張り替えた自宅外壁の余り材料であるヌキ板。幅が10.5センチでやや安定性に欠けるが、その分スリムで軽い。構造は自宅のウッドデッキを中心に使っている椅子をベースにした。
だいたいイメージ通りに完成。量ってみたら1,230gで、目標をクリア。実際に座って歌ってみたが、改良前よりもグラつきがなく、抜群に歌いやすくなった。もちろん休憩用としても充分使える。
作業と併行し、座って歌う場合の電子譜面ホルダーの改良も試みた。こちらはまだ試行錯誤の真っ最中だが、いちおうの方向性は出たので、明日作業する予定。路上ライブ用椅子のスタイルは猫の目のように変わるが、少しずつでもよい方向に向かっていると信じたい。