平日なら一皿税込97円が基本で、このご時世にかなりの割安感。ご飯が美味しく、ネタもまずまずだという。何よりの特徴は、注文が全てデジタル方式であること。意味がよく分からなかったが、「やってみれば分かる」という妻の言葉に従った。
入口での予約もデジタル方式で、順番がくると座席番号の入ったカードが手渡され、自分で探して席につく。印刷されたメニュー表は見当たらず、7インチほどのタッチパネル式液晶を操作して自分で探すシステム。
「メニュー表示」→「好きなネタを選んで数とワサビの有無を指定し、注文」→「注文の状況は随時閲覧可能」→「注文したネタが運ばれてくると、座席のメロディとアナウンス、さらには液晶のフラッシュで告知される」
といった一連の流れで、まるで見たこともないようなサイバー回転寿司だ。デジタルに疎い高齢者には、ちょっと対応が難しい気がしないでもない。
消費税率アップ直後にも関わらず、店は混雑していた。職人の姿が全く見えず、回っているのは注文された寿司だけなので、ネタの無駄がない。安くて早い所以。
大きなかけ声が時にウルサイほど店内を駆け巡る回転寿司にありがちなシーンは皆無で、その静かさがいいと妻はいう。確かに。
チラシに同封のクーポンを持参したので、アオサ汁2杯がサービスでついてきた。13皿食べて、会計は1,261円。車で行ったので、ビール類はナシ。この値段なら、ツキイチで行ってもいいような気がした。
帰路、いつも行くディスカウントスーパー「トライアル篠路店」に寄る。補充すべき常備品が溜まっていたこともあったが、消費税率アップ直後の様子をぜひ確認したかった。
回転寿司と違って、こちらはさすがに閑散としていた。いつもは停める場所に苦労する駐車スペースも、スカスカ状態。ところが店内を回って値札を順に確かめると、いつも買う定番品の値段が、全く変わっていない。全商品を確かめてはいないが、どうやらトライアルでは3%分の消費税を上乗せしていないようだ。
今朝の折込チラシで確認した限りでは、3%分を単純に上乗せする業者が大半。トライアルだけが実質3%の値下げである。
ちょっと嬉しくなって、あれこれとまとめ買い。価格表示も全て税込みで分かりやすく、消費者の立場に立った経営姿勢を感じる。トライアルとは縁もゆかりもないが、生活防衛のためには、このような店を優先的に利用し、消費者として経営を支えてやることだ。