小学校の恩師から手紙が届き、ご主人が入院している病院の夏祭りの情報チラシが入っている。病院理事長と院長が小学校の同窓で、旧知の仲。文面では意図がはっきりしないので電話をしたら、「スケジュールが空いていたら、夏祭りで歌っていただけないか」との打診。
8月はハードなスケジュールが詰まっているが、今週末の当日はたまたま空いている。対応は可能ですが、問題は病院側の都合で、残り1週間を切った段階で、突然恩師の仲介で同窓生がイベントに飛び入りすると、先方が困りませんか?と申し上げた。
これが昼過ぎの話で、ではいまから直接病院に行って、打ち合わせてきますとのこと。80歳近いはずだが、自在に車を運転していて、年齢に似合わぬ行動的な恩師である。
夕方に再度の連絡があり、ステージが屋外で聴き手が入院患者ということもあり、時間は長くとれない。急なスケジュール変更は難しい。屋内イベントの折にでも、ぜひご協力を、との返答だった。
ほぼ予想通りの展開だったが、もし予定が追加されていたら、かなりの綱渡りになっていた。義理は大切だが、ちょっとホッとした一面も正直いってある。
週末の別のイベントに備え、準備作業に入ったが、JR郊外駅近くの大型スーパー内にあるオープン広場がステージである。
全く未知の空間で、下調べはすでに済ませたが、空間が広くて天井も高い。しかも交流電源が使えないという悪条件で、乾電池式PAでは音が届きにくい恐れが大。先日調達したポータブル100V電源は、この場のために買ったようなものだ。
主催は知人の紙芝居ボランティアのTさんで、いわゆるコラボ企画。告知はほとんどせず、通りすがりの一般市民を対象とするらしい。聴き手の層がどうなるのか、まるでつかみどころがない。
同じ通りすがり対象のチカチカパフォーマンスの構成をベースに、聴き手の状況次第では、地域夏祭りイベント系の歌も随時はさむつもりでいる。咄嗟のアドリブ力が要求される。
未知の世界は怖いが、自分をステップアップさせてもくれる。やりがいはある。