2012年1月24日火曜日

FAX用紙の規格

 昼過ぎに取引先から電話がある。新年早々からずっと取り組んでいた仕事にようやくOKが出たとのこと。都合4度も修正を強いられたいわくつきの物件で、このご時世に仕事を発注してくれるのはありがたいが、頼む側も以前に比べて要求がはるかにシビアになっている。これ、経済の論理か。

 とはいいつつ、全く別の依頼が2件同時に同じ取引先から同じ電話であった。想定外の仕事にありつき、今月はもはや仕事納めかと決め込んでいたが、気合いを入れて取り組んだ今回の仕事、しばしのご無沙汰だった先方には、案外新鮮に映ったのかもしれぬ。


 ともかくも新たな仕事はFAXでやってきた。今回は手慣れた分野で大きな問題はない。ふとFAX用紙を見ると、端部に赤いラインが。「用紙の残りが少ないですぜ」の警告サインである。
 何事も早めが肝心なりと、すぐに新しい用紙に交換しようとしたが、どうしてもFAX本体にセットできない。ロールが太すぎて入らないのだ。そのときになって気づいた。用紙の規格が自宅FAXとは異なる1インチ芯なのだ。

 FAX用紙には芯のサイズに2種類ある。1インチと1/2インチで、互換性はたぶんない。我が家はずっと1/2インチ規格を使っていて、買い足す用紙も当然この規格だった。
 それがどういうわけか、合わない用紙を買ってしまった。こんなことは20数年にも及ぶFAX歴のなかで初めてのこと。なんてことだ…。
 合致する用紙を買いに走ろうかと一瞬考えたが、まてよと思い直す。使い終えたFAX用紙の芯が残っているではないか。これに新しい用紙を巻き直せばいいではないか…。
 そう思うとすぐに、セッセと巻き直し作業を始めた。合計30mもの用紙をずらすことなく、ていねいに巻き直す作業は意外に疲れた。いい加減イヤになり始めたとき、双方が同じ太さになった時点でやめてもよいのでは?と思いついた。
 幸いに、我がFAX機の仕組みは単純にロールを枠にはめるだけで、芯そのものの直径には依存しない。要するに外形が規格値以下であればセット可能なのだ。

 かくして途中で巻き取り作業は中止。巻き取った分に多少のズレはあったが、テストプリントにて支障がないことを確認。疲れたが、用紙を無駄にせずに済んだ。