ストローク奏法なら5-6弦を弾かずにおけば何とかなって、実際にそうしてきた。ところが最近になってアルペジオ奏法でGM7を使う機会が頻繁にあり、ベース音となる5弦を弾く必要に迫られた。
正統派のGM7の押さえ方は非常に難解で、曲の流れのなかでこれをスムーズにやるのは私には無理。そこで考えたのが、写真のように5弦を人差し指、1弦を薬指で押さえる変則的な手法。6弦は押えず、従って弾かない。
あくまで自己流なのでお勧めはできないが、私の場合、オリジナル曲などでG→GM7と続けて弾くシーンが多く、その流れの中では非常にスムーズに弾ける。
(ちなみに、私のGの押え方は「6弦3フレットを中指」「5弦2フレットを人差し指」「1弦3フレットを小指」というものだが、これ自体が変則的であることを最近知った)
コードには「メジャー」「マイナー」「セブンス」「マイナーセブン」「メジャーセブン」などの系列があり、たとえばGならG、Gm、G7、Gm7、GM7という具合。
専門的なことはよく分からないが、メジャー系は明るく伸びやかな印象、マイナー系は暗く憂いを帯びた印象、セブンス系は明るくて渋い印象、マイナーセブン系は暗くて渋く、メジャーセブン系は明るくてオシャレ、などと言われている。
70年代フォークは多くがメジャーとマイナー、そしてセブンスコードで作られているが、80年代にさしかかるとじょじょにマイナーセブン、メジャーセブン系コードが使われてきた。時代の求めるものがより複雑化してきた証か。
メジャーセブン系は私も好んでオリジナル曲に用いるが、より不可解な曲調を醸し出すために、最近はシックス系やアドナイン系もしばしば用いる。反対に単純明快な70年代的気分を作りたければ、これらの変速コードは一切使わないのがよろしい。
曲の雰囲気は、ほぼコードの選択で決まると思う。