この日は大半の曲を叙情歌でまとめたが、数少ない例外がこの曲。商店街の会長さんが直々に激励に訪れてくれたので、感謝の意味で急きょ歌った。
タイトルは「ハツキタSONG」。発寒北→ハツキタという略称だが、当初のタイトルは「ハツキタ小唄」というものだった。ところが撮影した広報担当のOさん、休憩時にラーメンをすすりながら、何やらiPoneをいじっている。
「菊地さん、さっきの『ハツキタSONG』、YouTubeにアップしていいですか?」と、確認してきた。タイトルが違うんですが…、と言いかけたが、『ハツキタSONG』のほうが耳障りがいいかも?と思い、そのタイトルをありがたく採用。
Oさんはその場でアップロードを済ませた。iPoneなるものを目の前で初めて見たが、確かに機動性の面では優れている。
その動画は以下の通り。イベント全体を撮影している関係で、私の歌はおよそ1分後から始まる。
開始6〜7曲目くらいの第1ステージなので、聴き手はけっこういた。まだ充分に元気もあり、拍手もいただいている。ラスト近くに鳴り響いた花火の音も、うまくアドリブでさばいた。
音声に入っているノイズは強い風の音。通りを行き交う車もガラスに写っていて、過酷さの片鱗がうかがえる。視線が時折宙に泳ぐのは、建物上部に広がる空を見ているからで、路上ライブ(青空ライブ)時の私の癖だ。
この曲はかなり前に、某グループホームのイメージソングとして作った。当初はバラードだったが、あまり評判がよくなく、思い切ってお座敷小唄のリズムパターンに変更して作り直したら、おおいに受けた。
以降、そのグループホームに呼ばれた際は必ず歌っているが、今回はメロディはそのままに、歌詞を商店街向けに大幅に作り直して臨んだ。商店街の略称はもちろん、「イチョウ並木」「手稲」など、ご当地ソングを充分に意識した構成になっている。