2011年5月18日水曜日

新たな価値観の分岐点

 アメダス数値には反映されていないが、最高気温がようやく20度を突破したらしい。空もすっきりと晴れ上がった。昨年秋に植え込んだ庭の水仙も満開。しかし、実はこれがほぼ平年値なのである。これまでの天気が不順過ぎた。
 これくらい暖かくなると、さすがにセーターはいらない。久しぶりに長袖シャツとベストだけで終日を過ごした。


 天候はすっきり回復したが、原発問題は、ほぼドロ沼状態。2ヶ月過ぎてもあまり進展が見られず、回復したのは周辺の観測計器類だけで、原子炉そのものの状態は冷却汚染水のタレ流しにより、むしろ悪化してるという評価が正しいのではないか。
 こんな時期に政府要人が、堂々と工事中の大間原発を推進する公式発言をするのだから呆れる。首相の発言にも一貫性がなく、微妙にブレているし、やっぱり信用できない連中なのだな…、とつくづく思う。

 いろいろ調べて見ると、民主党内部にも原発推進派と反原発派が同居しているようで、反対に自民党内にも河野太郎議員のように、一貫して反原発を叫んでいる人もいる。それでもそれぞれ同じ政党に所属している。実に不思議だ。
 2011.3.11以降、世界の価値観は、「原発推進か?反原発か?」でぱっくりと割れてしまっているように感じる。この2つのグループは本来相容れないものであり、たとえば政治の世界なら、同じ党にいて同じ方向に進むことなど、もはや不可能。この際すっきりと党派を分つべきだろう。
 市井の市民レベルにおいても、この2つの価値観の相違で互いの歩く方向が変わるはず。いまや原発はある種の踏み絵のようなものだ。

 第二次大戦後の世界のように、東日本大震災が新たな価値観の分岐点になる気がしてならない。