2009年7月に買ったハードディスク内蔵液晶テレビ、「東芝レグザ32H8000」の録画機能が、昨年暮れあたりから急におかしくなった。出だしの再生が途中で止まってしまい、停止と再生を何度も繰り返すと、ようやく再生が始まる。
CMを早送りし、通常再生に戻すとまた止まる。一時停止もうかつにできず、いったん再生を始めると、止めずに一気に観るしかなかった。
「ハードディスク内のリストを表示すると、録画中の番組にエラーが出て消えてしまう」という別の問題も起きた。録画予約した番組が、全く再生不可能だったこともあった。
普通にテレビを観る分には何も問題がなく、すべては録画関連のトラブル。買って1年半で、保証はすでに切れている。一連の症状からして、内蔵ハードディスクの故障が最も疑わしいが、壊れるのがちと早過ぎはしないか?
ハードディスクには寿命があり、使えば使う程ほど早く壊れるのは承知しているが、PCなら3年はもつ。テレビの場合は不明だが、妻と二人で毎日4〜5本の番組を録画しては消す、を繰り返していたので、酷使していることは間違いない。
困り果てて東芝の相談センターに電話してみた。対応は親切だったが、原因ハードディスクとは断定できず、技術者が診断してみないと分からない、との企業としては無難な回答。
しかし、診断は持ち込みではなく、すべて出張が条件とかで、最終的に内蔵ハードディスクのトラブルだった場合でも、技術料と出張料のほか、純正部品代として2万円は確実であった。合計で小型の液晶テレビがもう1台買えそうな感じである。
本体のリセットやHDD初期化を施しても症状は全く改善せず、どうすべきかかなり悩んだが、ダメモトで安価な外付けのハードディスクを試してみることにした。
東芝レグザに完全対応の外付けハードディスクをアマゾンで5,380円で入手。(I-O DATA製500GB)今日それが届いたので、さっそくセットアップした。
USBケーブルで相互につなぐだけなので、内蔵からの切り換えはごく簡単にできる。祈る気持ちで試してみると、すべての症状は改善されていた。やはり犯人は内蔵ハードディスクだったわけで、自力で対処して大正解。
USBケーブルで相互につなぐだけなので、内蔵からの切り換えはごく簡単にできる。祈る気持ちで試してみると、すべての症状は改善されていた。やはり犯人は内蔵ハードディスクだったわけで、自力で対処して大正解。
取り外した内蔵ハードディスクを調べてみると、ごく普通の2.5インチSATAハードディスクで、自力でも交換できそうな感じがする。しかし、ネット検索してみると、なぜか成功例は少ない。
そもそも、交換するハードディスクが5,000円以上して、新品の外付けハードディスクと変わらない値段。電気代もほぼ同じで、写真のようにテレビの裏に隠してしまえば、場所もとらない。リスクを犯してまで自分で交換する必要もないだろう。
これまでの内蔵ハードディスクは300GBだったので、外付け500GBに換えたことで、録画時間が1.7倍に増える。
ハードディスクは消耗品で定期的な交換は必須だが、高価な純正ハードディスク内蔵タイプのレグザを買うより、安価なハードディスクなしのレグザを買い、録画は最初から安価な外付けハードディスクでやるのが故障時の費用も少なく、最も賢明な選択のように思える。
(レグザには標準で外付けハードディスク用のUSB端子がついている)
《2018.1.8 追記》
その後7年が経過したが、I-O DATA製の外付けハードディスクは毎日の酷使にも関わらず、故障もなく動いている。
「観終えるとすぐに消す」を繰り返す我が家の使い方では、容量は500GBで充分足りている。
《2023.7.1 追記》
《2023.7.1 追記》
購入後12年余が経過。外付けハードディスクは日々の酷使に耐えている。最近になって別チャンネルの番組が録画される現象が発生したが、購入して14年経ったテレビ本体の問題かもしれない。