2011年1月28日金曜日

カポの擦り合せ

 2年半使ったギターの備品、カポ(ネックにかまして簡単に転調させる道具)のゴムが傷み、音がビビって使い物にならなくなった。カポは2個持っているが、ダメになったのは予備として使っている新しいほうのNSカポ。
 知人の勧めで買ったが、7年近く酷使している古いほうの「シャブ(SHUBB)カポ」はいまだに問題なく使えている。価格は両方とも2,000円前後したが、少なくともゴムの劣化という一点では、シャブカポのほうがはるかに優れている。


 他に使えるカポは持っていないので、この際NSカポは捨て、シャブカポをもう1個買うつもりでいたが、ふと思いついてカポのゴム部分の擦り合せ(ヤスリで削って面を平らにする)をしてみようかと考えた。
 擦り合せは普通、ギターのフレット(金属部)に施す処理だが、それをカポでもやってみようというのだ。

 音がビビってしまう原因は、スチールの弦を強く締めたり緩めたりすることにより、ゴムの弾力が落ちて溝状にへこんだままになってしまうからで、そこをヤスリで平坦に均してしまえば、問題は解決するのでは?と考えた。
 工具箱にあった粗めのヤスリで丹念に削ってみると、ゴムのかすがポロポロ落ちて、見る間に平坦になった。こんなに簡単でいいのか?と、半信半疑で装着してみると、音のビビリは見事に解決していた。カポ復活である。
 調子に乗って、古いシャブカポにも同様の処理を施す。仮にゴム表面に特殊な硬化処理をしていた場合、削ることそのものがタブーなのだが、いまのところ普通に弾けている。

 両方のカポとも、ゴムの部分は相当の厚みがあるので、もしこの処置で正しければ、カポの買い替えは当分しなくて済みそう。
 本日のDIY難度、5段階中の1。100円ショップで粗めのヤスリを買ってくれば、誰でもできる。