説明書には除雪深さが30センチ程度で、固く締まった雪には適さない、とある。10数万円もするエンジン式の除雪機でも固く凍った雪には弱い。ましてや非力な2万円の電動式である。
そこでまず、壁になっている雪をスコップで少しずつ削ることから始めた。削った雪を平らに広げる。そこに除雪機を進めてみると、まずまずの勢いで雪は飛んだ。
投雪距離は最大9メートルとあるが、固い雪の場合は3~4メートルがいいところ。雪を飛ばす方向は左右と正面の3方向が切替可能だが、最もよく飛んで操作しやすいのは正面だった。
雪の跳ね上げ高さはカタログ通り、2メートルほど。車輪を支点にし、角度を上向きにしてやると高く飛んでゆくが、すでに通路両側の雪の高さは1.5メートルを越えているので、左右の山へ完全に載せるのは難しい感じだ。
いろいろ試してみると、まず雪を正面にできるだけ飛ばし、そのまま直進して道路を挟んだ反対側空地に飛ばすのが最も効率的であることが分かった。30センチを超す厚い雪の場合、2回に分けてやるとうまくゆく。要は慣れである。
電源コードは20メートルあるので、たいていの戸建住宅なら間に合うだろう。
30分ほど作業し、通路は1メートルほど広がった。朝一番で急ぎの仕事が2つ入り、急に忙しくなった。雪ばかりにかまけてはいられない。新たに雪が降る気配もなく、この日の作業はこれにて終了とした。
除雪機を単純に押すだけなので、腰への負担はスコップに比べ、格段に少ない。使う前は不安だったが、まずまず使えることが分かり、一安心した。
(新雪に対する動作は未確認だが、今回が最も厳しい使用条件と思われる)
盗難が怖いので保管は予定通り、玄関ホールの一角とした。写真のように非常にコンパクトで、出入りの邪魔にはならない。雪は2月一杯確実に続くので、しばらくはこの場所に置いておこう。
《2011.1.25 追記》
その後、新雪でも作業したが、固い雪に比べると威力抜群。飛距離も軽く6~7メートルは出る。固まる前の早めの作業が肝心のようだ。
また、長いコードが本体直結になっていて、収納時の扱いにやや困っていたが、写真のように本体取手にゆるく巻いてやればうまく収まる。