2011年1月21日金曜日

「オーソレミオ」に差替え

 差し迫る「介護施設洋楽ライブ」の構成は完全に固まったつもりだったが、昨夕の練習後に、ふと気が変わった。真ん中あたりで歌う予定の「恋心」が、場にそぐわないような予感がしてきたのだ。
「洋楽」「シャンソン」という切り口では問題ないが、実はこの曲、10数曲準備したなかで唯一のマイナー調の曲。(キーがBm)
「恋なんてむなしい、何になるのよ…」といった非常に厭世的、退廃的な内容で、「暗い曲調の歌は避けてください」という、担当のWさんの要望からも外れる感じがした。
 一晩寝て妻に相談してみたら、妻も同意見。やっぱりそうだよなと納得し、代替案として出したメジャー調の「愛の讃歌」「踊りあかそう」「オー・ソレ・ミオ」を順に歌ってみたところ、「"オー・ソレ・ミオ"がいいと思う」という、明快な回答。自分でもそんなイメージでいたので、土壇場になって差替えることにした。


 シャンソンには明るい曲と絶望的な曲とが入り交じっているが、「オー・ソレ・ミオ」のようなカンツォーネには、おしなべて明るい曲調が多い。フランスとイタリアの国民性の違いだろう。
 個人的には時に人生の深淵に迫るシャンソンの曲調を好むが、選ぶのは歌い手ではなく、あくまで「場」である。
 幸い、「オー・ソレ・ミオ」は20代前半に姉の結婚式で歌ったことがある。無伴奏だったが、ギターコード譜は簡単に見つかった。何とかやれると思う。

 こんなふうに、ライブの直前になって予定曲を変更することは、実はよくある。決めた構成で何度も反復練習するうち、自然に自分のイメージとの違和感に気づくからで、多くは変更して正解である。
 本日もまた30センチ近い降雪。除雪したばかりのテラス窓が、また雪で深く埋まっている。例によって除雪車はこないので、妻は私の防寒長靴をはいて勤めにでかけた。

 昨日に引き続き、午後から電動除雪機の出動。今日は軽い新雪なので、非常に能率が上がった。自宅玄関前ばかりでなく、南を走る除雪された道までの通行路を含め、わずか15分で全作業が終わった。つい先日までの苦しみが、まるでウソのよう。道具の有難みを感じる。