2009年12月17日木曜日

殺し文句

 昨日のことだが、見知らぬ方から突然電話があって、事務所名で応対すると、「菊地さんのお宅ですか?ギター弾き語りの菊地さんではないですか?」と聞いてくる。
 何らかのライブ依頼だと直感したが、その後の話で、以前にある老人ホームで歌った際、職員として私の歌を聞いたことがあるという方だと分かった。いまは別の施設で働いているのだが、菊地さんの歌が忘れられないので、クリスマスにぜひ歌って欲しいとのこと。

あなたの歌が忘れられない」というのは、プロであろうがアマであろうが、歌い手にとっての殺し文句であろう。
 先日のライブハウス月例会で今年は歌い納めのつもりでいたが、万難を排しても応ずるべきで、当日は平日だったが、昼休みを利用し、30分程度の時間という条件でありがたくお引き受けした。


 最近は平日の施設訪問ライブは原則として受けていないが、場所は自宅から車で5分ほどのところ。偶然だが、今年の夏に「森の七つの椅子」と題したインスタレーション型青空ライブを仕掛けた大規模公園の正門前である。
 ここなら、急な仕事の呼び出し等にも何とか対応できる。これも何かの縁だ。
 夜に再度連絡があり、曲目等の打合せをしたが、その中でリクエスト曲がいくつか出た。
「青い山脈」「高原列車は行く」「知床旅情」などで、どれもレパートリーにあるので、容易に対応できる。

 他にもニギヤカ系の曲を打診されたので、「二人は若い」「ソーラン節」を提案した。事前に歌詞カードを準備するそうで、この種のイベント企画が初めてというその方は、かなりの張り切りようである。
 思惑が必ずしもうまく運ぶとは限らないのが、この種のイベントの難しさなのだが、意欲はよく分かる。出来る限り、協力したいと思う。