明日は土曜日で、しかも押し詰まった年末。こんなスケジュールで依頼するほうもスゴイが、それを「分かりました」と受けてしまう私は、いったいどうなんだ?
ともかくも大掃除をいったん棚上げし、夕方からバタバタと仕事を始める羽目になった。来年早々に納める約束の別の仕事も、まだ手つかず。今年はギリギリまでこんな感じになりそうで、なんだかねぇ。
昨日のちょっとフシギな手応えの訪問ライブについて、ずっと考えているが、現時点で思い当たったのは、以下のこと。
1)訪問ライブの場は、「参加型」と「傾聴型」に大別される。
2)「参加型」の場は共に歌い、楽しむことを基本的に求めていて、ニギヤカ手拍子系の曲調を好む。
3)「傾聴型」の場は歌い手の技量を単純に味わうことを求めていて、概して叙情系の穏やかな曲調を好む。
4)どの施設がどのタイプかの判断は、その場で歌ってみるまで分からず、職員を含めた聴き手の気質、引いては施設全体の雰囲気に大きく左右される。
5)型の判別や対応を誤り、歌い手が我を通そうとすると、ライブはたちまち色を失う。
だいたいこんなところで、先月下旬に訪問した施設は、明らかに「傾聴型」であり、昨日訪れた施設は反対に「参加型」であろう。この分類、おそらくは施設訪問ライブに限らず、あらゆる場にあてはまる。
私の得意なのは当然ながら「傾聴型」の施設(場)で、40分歌っても手拍子が全くでないこともしばしば。しかし、ちゃんと最後まで真剣に聞いてくれているのは、聴き手の表情や反応から判断して明らかである。
「参加型」の場が苦手なのは、ライブハウス等でも同じだ。根が暗いのだろう。しかし、施設訪問ライブの場合、そんなワガママなど言ってはいられない。昨日のライブで「参加型」の場をうまく収める手法が、何となく分かった気がする。
施設側が歌い手に何を求めているかが大切で、特に初めて訪れる施設では、事前の充分な調査と根回しが必要だと悟った。分かったような気でいても、まだまだ知らないことは数多くある。