2009年12月20日日曜日

10年目のリメイク

 家を新築して10年の節目となる今年、何かと修理やらリメイクが多いが、今日は玄関ホール横(階段下)にある帽子掛けを大幅リメイクした。
 10年前に手作りした帽子掛けは、パイプハンガーを固定する「ゲンコツ」と呼ばれるステンレス金具を転用したもので、私の完全オリジナル。同様の帽子掛けは、他の家にもいくつか設置した。

 最近ハンチングに代表される帽子がじわじわ増えつつあり、常時玄関横に掛けておくと、他のジャンパーとかマフラーをかけるスペースが足りない。ハンチングはその日の服装や気分に応じて使い分けるので、現有の3つは、いつでも使えるこの場所に掛けておきたい。
 そこでこの際、新たな帽子掛けを作ることにした。


 先に書いた「ゲンコツ」は、仕事部屋の机引出しにも取手として使っている。全く同じデザインなので、こちらの金具を外し、増設する帽子掛けに転用することにした。
 となると、引出し取手には別の細工が必要で、こちらは少し前に居間に作った妻専用の引出しに使った、木製丸棒による取手のアイデアをそのまま活かすことにする。木製丸棒は91センチのものを100円ショップですでに買ってあった。
 10年使った帽子掛けをいったん外し、金具も外してサンドペーパーで汚れを落とす。手持ちの台座用木材とサイズを合わせて切断。引出しの取手を外しながら同時に新たな丸棒による取手を作り、外したステンレスの「ゲンコツ」を台座となる木材に取付けてゆく。


 引出しの中身をいったん外に出さないと作業できないので、けっこう手間を喰った。上の写真が完成した2段の帽子掛け。下の段には主にジャンパー類をかける予定。上の段には今後に備え、1個分の余裕がある。
 写真の右にも別の帽子掛けがあり、合計で10個のゲンコツ・フックがある。これで当分は大丈夫。

 下の写真左は改造前の引出しで、右が木製丸棒に交換した改造後の引出し。居間の引出しですでに確認ずみだが、木製丸棒を使ったほうが握りやすく、デザイン的にも優れている。
 無垢材を使ったドアや家具には金属金具を使うのが普通だが、私が幼い頃の木製建具や家具には、木製の簡易な取手がまだ主流だった。私が自作した外物置のドア取手もやはり木製。木にはやはり木。工業製品よりも味がある。見直すべきかもしれない。