今年は例年依頼される近隣のグループホームのクリスマス会が、引越し作業のため中止となり、おそらくこれが今年最後のライブとなる。
参加人数はお店のマスターとママさんを含め、12名。こぢんまりとした家庭的な雰囲気で、今回からライブ中は完全禁煙となり、タバコの煙がすっかり苦手となった私には、この上ない快適空間である。お店の英断に感謝したい。
この1ヶ月以上、ずっと休みなしの徹夜状態の忙しさが続いているが、そんな悪条件でも、自分の趣味活動のことは忘れてはいない。仕事の合間にちゃんと歌の練習もし、備えてきた。
忙しいからこそ、家庭や趣味にも気を配るべきで、それは結局生きる活力へとつながる。
参加者は4組で、私以外はすべて2名以上の複数メンバー。全体の中でのメリハリという点では、やりやすい立場といえた。
開始は7時の予定が、およそ15分遅れで始まった。参加者が少ないので、全体的に緩めの運営。しかし、演奏中は水を打ったような静けさであることは、この店の良き伝統である。
この夜の私のセットリストは、以下の通り。持ち時間は30分だが、無用なMCは極力省き、28分くらいで終わらせた。
「宵待人」「誰も知らない夜」「Teimi/丁未」「メガネを買う」
「蘇州夜曲」「りんごの木の下で」
最初の4曲がオリジナルで、最後の2曲がカバー。オリジナルの比重が高く、順番のバランスも悪いが、この日のテーマが「これまで&これから」という、今年1年の総括と来年に向けての抱負を時系列にまとめたものだったので、その流れに従った。
久しぶりの場ということと、このお店では初めて使うオベーションのエレアコが、ややPAに合わない感じで、最初は感覚がうまくつかめなかった。
そのせいか、たとえばトリルで処理すべきギター伴奏が普通の弾き方になったり、「りんごの木の下で」の間奏に使った口笛の出だしが、いまいち音が出なかったりした。
最近の課題としている「ていねいに、心に寄り添うように」は、この夜もまずまずうまくいった感じだった。
「丁未/teimi」「蘇州夜曲」は自分でもかなりいい感触で歌えたが、終了後にも幾人かの人に声をかけていただき、ありがたかった。「蘇州夜曲」をメインタイトルにしたライブを、いつかどこかでやりたいと考えているが、たぶんいけると思う。
ライブ終了は早めの10時少し前。その後2時間、マスターやママさんとゆっくり歓談。懐かしき良き時間、良き歌い納めであった。