2009年12月7日月曜日

断る勇気

 10月に暖房ボイラを修理したばかりだが、今度は給湯ボイラのリモコンに、「点検」という赤文字が点滅するようになった。取説を出して調べると、どうやら「10年点検」をうながすサインらしい。
 サービスセンターに連絡すると、一度もメンテナンスをしてないなら、特に異常がなくとも10年目には点検したほうがいいのでは?との回答。暖房ボイラの件もあって気になったので、来てもらった。
 機器の安全装置のチェックなど、あれこれ点検してもらったら、暖房ボイラと同じく、灯油の循環ポンプにわずかな漏れがあるとか。指で確認すると、確かに漏れている。10年はやはりひとつのメドらしく、交換すべきだと言われた。
 ある程度の覚悟はしていたので、素直に従った。点検修理費は合計で2万円ほど。痛い出費ではあるが、人間が近代的な生活を営むうえでの、最低必要経費でもある。

 プリンタの件もそうだが、仕事があるときに限って、ねらったようにモノが壊れる。マーフィーの法則というヤツでしょうかね。


 修理の応対をしている最中、電話が鳴る。札幌の取引先からで、木曜朝までの仕事があるが、都合はどうかという打診。首都圏の仕事はひとまず一段落し、あとは16棟分の校正を残すのみ。先は見えているので、当然のごとく請けた。
 図面は明日入稿とのことで、時間が少し空いた。シャンソンコンサートで終了後に倒れて(倒されて?)一部破損したまま放ってあったスピーカースタンドを、ようやく修理した。
 だいたい終わってメールをチェックすると、待っていた16棟分の校正のうち、15棟分が届いている。しめしめ、明日の新しい仕事が入る前に片づけられる。実にいいタイミングだ。
 入浴中に、脱衣室に置いた携帯が鳴る。首都圏の取引先からだ。この1ヶ月、いつ何時連絡が入るか分からないので、非常臨戦体勢になっているのだ。ハダカで応対。ナニ、誰も見てませんて。

 てっきり校正の確認かと思いきや、「実は校正以外に、12棟分の立面パースの仕事をやっていただけないでしょうか…」
 予算は多少あるが、相変わらず納期がないという。度重なるムチャな要望に、さすがに今度は丁重にお断りした。請けたばかりの別仕事の件もあったが、もはや気力体力の限界である。少しばかりの金に目がくらみ、最後の頼みである肉体や精神を病んでしまっては、元も子もない。

 それにしても、仕事を断ったのは、何年ぶりだろうか?長年やっているといろいろあるが、この「断る勇気」というのが、事業を細く長く続けるうえでの、大事なポイントなのだ。