2009年10月6日火曜日

愛のおすそわけ

 東京から遊びに来ている友人は昨夜から別の友人宅に泊まりに行き、不在。コンサートを聴きに来てくださった方々へのお礼メールもすべて送り終え、じょじょに日常に戻りつつある。
 今日は花束をいただいた近所のグループホームに、菓子折を持ってお礼の挨拶に行ってきた。ホーム長さんに確認してみたら、このホームからは当日、入居者と職員の方々とをあわせ、合計7名も聴きにきてくださったらしい。
 コンサート終了後に花束を手渡してくれたのは、顔なじみの入居者代表の男性。昨年亡くなった父のような高齢の方で、ホーム長さんの介添えを受けつつ花束を渡す際、強く手を握りしめてくる。思わず熱い思いがこみあげた。
 開演前、客席の中にグループホームの方々を見つけたとき、非常に気持ちが落ち着いた。(今日はいっちょうやってやろう…)という気負いがとれ、肩の力がすっと抜けたのだ。
 おかげでその後の2時間、(聴き手の心に寄り添うように)という自分の歌のスタイルを、自然体で貫けたように思う。いろいろな場で活動を続けてきてよかった。


 今日は溜まっていた仕事をかなり片づけた。緊急性はないが、そう時間をかけてはいられない仕事である。暇なうちにやっておかねば。

 仕事の合間に、コンサートでいただいた花束を包みから取出し、花瓶に移し替える。花束は合計で6束もいただいたが、全てを独り占めにせず、いくつかは聴き手の方々にも差し上げた。「愛のおすそわけ」とでも言い換えるべきか。
 それでもたくさんの花々で花瓶が足りなくなり、ペットボトルを一部切断し、余分な植木鉢にはめこんで花瓶の代用とした。花の甘い香りが部屋に満ち満ちている。いましばらくは、コンサートの余韻に浸っていられそうだ。