今日は花束をいただいた近所のグループホームに、菓子折を持ってお礼の挨拶に行ってきた。ホーム長さんに確認してみたら、このホームからは当日、入居者と職員の方々とをあわせ、合計7名も聴きにきてくださったらしい。
コンサート終了後に花束を手渡してくれたのは、顔なじみの入居者代表の男性。昨年亡くなった父のような高齢の方で、ホーム長さんの介添えを受けつつ花束を渡す際、強く手を握りしめてくる。思わず熱い思いがこみあげた。
開演前、客席の中にグループホームの方々を見つけたとき、非常に気持ちが落ち着いた。(今日はいっちょうやってやろう…)という気負いがとれ、肩の力がすっと抜けたのだ。
おかげでその後の2時間、(聴き手の心に寄り添うように)という自分の歌のスタイルを、自然体で貫けたように思う。いろいろな場で活動を続けてきてよかった。
今日は溜まっていた仕事をかなり片づけた。緊急性はないが、そう時間をかけてはいられない仕事である。暇なうちにやっておかねば。
仕事の合間に、コンサートでいただいた花束を包みから取出し、花瓶に移し替える。花束は合計で6束もいただいたが、全てを独り占めにせず、いくつかは聴き手の方々にも差し上げた。「愛のおすそわけ」とでも言い換えるべきか。
それでもたくさんの花々で花瓶が足りなくなり、ペットボトルを一部切断し、余分な植木鉢にはめこんで花瓶の代用とした。花の甘い香りが部屋に満ち満ちている。いましばらくは、コンサートの余韻に浸っていられそうだ。