還暦コンサートのビデオ映像を整理していて、記録としての映像はやはり貴重だと再認識した。可能であれば、「音」「写真」「映像」の3種類をライブ記録としてとるべきかもしれない。
日常記録のアルバムもそうだが、ふとした機会に自分の過去を媒体を通して振り返ってみるのは、日々の生活に流されがちな庶民にとって、大切なことであろう。思い出は時に生きるバネにも成りうる。
これまでライブ記録は音と写真が大半で、映像はほとんどない。ビデオカメラはかなり古いものしかなく、使い物にならない。この際、専用ビデオカメラを買うべきかとも考え、いろいろ調べてみた。しかし、高性能のものは数万円を下らない。
1万円前後の安いデジタルムービーカメラもあるにはあるが、映像と音の両方を程よい精度で記録するとなると、やや心もとない。
実は手持ちのデジカメ、PENTAX OPTIO E50には、動画記録機能もついている。将来に備え、記録媒体も4G-class6のSDHCカードをそろえてある。これまであまり撮影したことがなく、思い立って本格的なテストを試みた。
_三脚で固定し、照明をあててセットし、何曲か歌った。その結果、映像も音もかなりクリアで、思っていたよりはるかに使えることが判明した。わずか1万円弱のデジカメだったが、予想外であった。
設定は最大解像度の640×480、30fpsで、これで4Gの媒体に72分の映像が撮れるが、連続撮影時間が2G(36分)までという制約がある。ライブとしてはギリギリで、別の撮影者がいれば何とか使えそうだ。
撮った映像は手持ちの機材で編集可能で、DVDに焼いたり、YouTubeにアップしたりもできる。もしかすると、今後のライブで撮影するかもしれない。
その還暦コンサートのラベル作成が終わり、映像の細かい調整も済んで、ようやく各方面に配布可能な状態になった。カメラ本体からの映像取り込み作業は初めての経験だったが、よい経験となった。
ライブCDやDVDの作成作業はヒジョーに面倒くさいが、作業のなかでライブを振り返り、記憶の中に定着させる、という重要な役目も同時にある。だからやめられない。