九州に住む姉から、なぜかお祝いメールが届いた。弟の誕生日など、よく覚えているものだと感心した。ブログもたまにのぞいているらしく、還暦イベントもバレバレ。
実は40年前、この姉の結婚式で、ビリーバンバンの「白いブランコ」を無伴奏で歌ったのが、私のライブ初デビューといえば初デビュー。
「時間によってはもしかして、余興で指名するかも…」と事前に言われてはいたが、中学の音楽の時間以来、人前で歌った経験はない。いちおう手頃なラブソングを暗記していったが、予告通りに指名されてしまった。
これが予想を超える評判で、「もっと本格的に歌をやれ~」と、いろいろな人からソソノカされた。すっかりその気になり、翌年にギターを練習し始め、その後はどっぷりと弾き語りの世界へハマることに…。
人間万事塞翁が馬である。もしかして使い方が不適切?
還暦コンサートでサブボーカルを務めた息子の友人から、コンサートの写真が届いた。実はその友人のK君、プロのカメラマンである。
奥さんが臨月なので参加は難しいかも…、と聞いていたが、当日はご夫婦で現れた。二人とも我が家に遊びにきたことがあり、BBQなどやった仲。そういえば、帯広からやってきた長男の友人も妊娠中だった。
つまり、あのコンサートは「自分たちの世代」「ひとつ前の世代(親の世代)」「次の世代(子の世代)」「次の次の世代」の4世代が見届けてくれたことになる。
「次の次の世代」はまだお腹の中だが、「コンサート中はトントンとお腹を蹴ってましたよ」とのこと。やっぱりちゃんと聴いていたのだ。
K君には特に写真撮影を頼んではいなかったが、気を遣って詳細なライブ写真を撮ってくれていた。この写真がすごい。平均6M強で75枚あり、全容量が500Mもある。およそCD1枚分だが、圧縮してネットで送られてきた。
ダウンロードに30分強を要したが、すごいのはもちろん容量だけでなく、その内容。高級な機材、それを活かす優れた技術、対象を的確に切り取る眼、それらすべてが秀でていて、バランスがとれている。さすがはプロと、思わずうなった。
コンサートのライブ音源ももちろんとったが、こちらは私の操作ミスで前半の第1部しかない。初回の自宅コンサートに続き、大事なライブ録音をこれで2度もミスした。
手をつくしたつもりでいても、何かひとつは漏れがあるもので、「すべてカンペキ」は至難の業。課題があったほうが、今後の新たな目標になるというものだ。