2009年9月29日火曜日

6枚葉パキラ

 夏に手がけた仕事の請求書をあげてよい、という連絡がまとめて入った。完全に終わった仕事であっても、すぐに請求書を提出してよいケースは稀。さまざまな事情で、時には数ヶ月も待たされる。
 仕事を受注し、納品するのが第一関門なら、次なる関門はこの請求書提出許可である。そして最後の関門が、実際の入金である。一匹狼の孫請けデザイン事業には、いかに多くの関門が存在することか。



 別サイトの自伝に詳しいが、この3つの関門それぞれに、大きな痛手を過去に被っている。

「仕事がない(現状がコレ)」
「納品しても請求書が出せず、宙ぶらりん状態(入金されない)」
「請求書を提出しても入金されない(悪意ある場合や倒産など)」

 請求書を出した段階で、ようやく達成率90%で、サンマだマグロだなどと喜んでみても、実際に口座にお金が入金されるまでは、気は抜けないのが自由業の悲しい定めなのだ。
 それでも、自由の気ままさには換えられないのだが。
 上旬に鉢替えをし、二つに分けたパギラが、驚くほど大きく育ち始めた。新しく出た葉が、すでに古い葉の大きさを凌いでいる。これまでの鉢が、よほど窮屈だったと見える。
 そのうちの1枚に、6枚の葉を持つ奇妙なヤツが現れた。他の20数個はすべて5枚葉で、こんな葉を見るのは初めて。もしやと思い、ネットで検索してみたら、珍しいことは珍しいが、四葉のクローバーくらいの頻度で現れるものらしい。

 陽当たりなどの条件がよいと現れやすいとか。ネット上には6枚葉の写真が数枚存在したが、ひとつだけ7枚葉のパキラの写真があった。上には上がある。しかし、6枚葉でもめでたいことはめでたい。しばらくはシアワセ気分に浸っていよう。