2009年9月27日日曜日

ドミノ改変

 11月のシャンソンコンサートで歌う予定の「ドミノ」に関し、昨夜新しいアイデアが浮かんだ。悪戦苦闘しながらも、何とかモノになりつつあったこの曲、今後練習を重ねるとして、聴き手の多くが私の歌が初めてか、それに近いという厳しい場で歌うには、かなりのリスクが伴う懸念がある。
 そこでもう一度YouTubeを検索し、世界中で歌われている「ドミノ」を片っ端から聴いてみた。

 うち、日本語で歌われているのはペギー葉山の1曲のみで、私の歌もこれを基本にしている。しかし、先に書いたように、難しい転調が途中にある。しかも、後半ではドリス・ディの歌った英語版の歌詞を一部入れる気でいた。
 不安の元がこの転調と英語歌詞で、もっと別の方法があるのでは?と考えた。


 いろいろ聴くと、フランスで歌われている元祖版には後半部の転調など一切なく、代わりに日本語版では伴奏とスキャットで処理されている中間部に、ちゃんと歌詞がある。
 ここはシャンソンのひとつの特徴である「語るように」歌われていて、曲もAmからAに部分転調し、全体の中でよいアクセントとなっている。ここを歌わない手はない。
 何とかこの部分の日本語版がないか調べてみたが、皆無。それでは英語版を入手し、訳してやるわいと意気込んだが、こちらもナシ。あるのは理解不可能のフランス語版のみで、万策つきた。
 しかし、ここであきらめては、難解なペギー葉山バージョンでやるしかない。昨夜は明け方まで悩んでいたが、ようやくひとつの考えにたどりついた。
「日本語歌詞のない部分は、自分の想像で作ってしまおう」

 存在する唯一の日本語版歌詞から、前後を無理なくつなぐ形でおよその歌詞を作ってあてた。今日もずっと歌いつつ、微修正を加えていたが、どうにか形になった。
 しかし、どうにも気になってキーワードを変えて再検索したところ、ついに完全なる日本語版を発見!当然ながら、自分の作った歌詞とはかなりの隔たりがあった。
 結果として原曲の流れを忠実になぞる形になり、後半の転調のない分、ギターは易しくなった。英語版歌詞はもはや不要で、バッサリと削除。ともかくもこれで歌える。