2009年9月17日木曜日

蘇州夜曲

 午後から妻と共に、還暦コンサートにむけての買物に出る。我が子を含め、宿泊を伴う来客が集中するので、寝具等の買い足しが必要だ。
 まず、ニトリに行って敷き布団を2枚買う。ついでに店内を散策し、オーガニック色の便座カバーを2枚、シンプルなデザインの白マグカップを2個、さらに終了後の宴会に備え、テーブルクロスも買う。

 宴会が大人数になる場合は、居間の隅に常設してある手作りベンチがテーブルとして使えるよう、幅と高さを調節してある。しかし、そのままでは愛想がないので、せめてテーブルクロスをかけようというのだ。
 備品の用意はシーツ2枚を残すのみ。食材のリストもほぼ出来上がっていて、あとは前日までに調達するだけだ。


 ここ数日、「リンゴの木の下で」という曲の練習に励んでいる。以前から気になっていた曲だが、目下練習中のシャンソンの延長として、外国の曲に最近注目している。
「リンゴの木の下で」はアメリカの曲だが、ディック・ミネが歌っていた。なかなかノリのいい曲で、場を選ばずに歌えそうだ。
 しかし、ちょっと短い。調べていたら、おおたか静流という歌手が、映画の挿入歌で新しい歌詞を付け足して歌っている。ひとまずこちらで練習することにした。

 おおたか静流という歌手はこれまで知らなかったが、調べてみるとカバー曲を中心に、いろいろ面白い曲を歌っている。検索中に、「蘇州夜曲」という曲にぶち当たった。心に染みる名曲だ。こちらも西条八十作曲のかなり古い曲で、山口淑子(李香蘭)が最初に歌っている。
 ジャンルとしては「歌曲」という種類に属するかもしれない。以降、この「歌曲」という言葉が頭をグルグル回り出し、ずっとネットで調べていた。
「歌曲」の定義を大雑把に書くと、「クラッシック系の独唱曲」あたりか。昭和30年前半のNHKのど自慢には、民謡や歌謡曲と並んでこの歌曲のジャンルが独立してあった。いつの間にか消えてしまったが、幼い日の記憶には、はっきり残っている。

 基本的にはこちらも外国の曲だが、日本の歌曲では、「砂山」「叱られて」「あざみの歌」「城ヶ島の雨」「早春賦」「この道」「ゴンドラの唄」などが有名。膨大な数があるが、日本では「大人向きの叙情唱歌」といった位置づけだろうか。
 叙情系の歌を得意とする私にむいているジャンルだと思う。前述の曲も、ほぼレパートリーに入っている。オリジナルでも、このジャンル系の曲がいくつかある。今後もっと掘り下げてみようと思う。