2009年9月7日月曜日

突然セキュリティ

 溜まっていた用事を一気に片づけるべく、夕方に妻と車で外出。郵便局に切手を買いに行く際、妻を道端に停めた車に残していった。
 数分で戻ると、なんだか妻の様子が落ち着かない。どうしたのかとドアを開けたとたん、けたたましいクラクションが断続的に鳴る。キーは抜いてあったが、咄嗟に(セキュリティシステムが作動しているな…)と思った。

 すぐに車に乗り込み、エンジンをスタートさせる。クラクションは止まったが、妻の話がまるで要領を得ない。
 突然クラクションが鳴り出し、半ドアのせいかとドアを閉め直したが、どうしても止まらない。あなたがいない間に、繰り返しクラクションが鳴り、通行人からはいぶかられるしで、気が気ではなかった…。
 車を点検したが、これといった異常はない。ふに落ちないまま、次の用を足すべく、ドラッグストアへと向かった。


 ここでも妻を残し、念のため車にカギをかけて私一人で店に入った。目的の品が店頭になく、すぐに戻ると、妻が「また同じふうになってる!」と叫ぶ。しかし、特に異常はない。
「もう一度外に出てカギをかけてみて」と言うので、渋々従うと、「ほら!赤く光ってる!」と妻が指差す先には、車のセキュリティシステム作動中の赤ランプが点滅している。

「これは駐車中にカギをかけると、いつも点滅するものだよ」と説明したとたん、ナゾが一気に解けた。
 最初の異常のとき、どうやら無意識にカギをロックして車を出たらしい。赤く点滅するランプを見つけた妻は、(半ドアかも…)と思い、ドアを閉め直した。車のシステムはそれを、「不法侵入者!」と判断し、たちまちクラックションの断続発音という非常手段にうって出た…。

 新車に替えて1年、夜も昼も駐車中は必ずこのランプが密かに点滅し、不届き者の侵入をガードしてくれていたのだ。「そんなシステム、知らないもん」と妻はムクれるが、普段は助手席に乗っているだけなので、それも無理はないか。
 搭載の最新システム、ユーザーを思ってのことだが、慣れるにはいま少しの時間が必要だ。
 10月の「還暦コンサート」に関し、いろいろと新しい動きがある。サラリーマン時代の古い友人が、もう数人参加する意向であること。全国に散っている子供たちが、全員集合の可能性があること。
 さらには、歌い手の一人である末の息子の友人が、ギターサポートとして参加を希望していることだ。

 プログラムの変更はないが、進行や演出に少し手を加える必要があるかもしれない。詳しくは当日まで伏せておきたいが、楽しい趣向である。
 息子の友人はまだ20代前半で、音合わせは一度もしたことがない。しかし、普段はバンド活動をやっているそうなので、おそらく数曲はサポート可能だろう。さっそく候補曲をピックアップし、息子に伝えた。
 いよいよ面白くなってきた。