ドロー系(図形)ファイルとデータベース系ファイルの移行にもメドがつきつつあるが、ワープロ系とドロー系が混在したファイルだけは、iTextでは変換不可能。文章の途中に図形を挿入することは可能だが、いわゆる「文章の回り込み」ができないのだ。図形をテキストから切り離して自由に動かすことも不可能。
OfficeのWordではAppleWorks同様に文章と分離させて図形を扱うことが可能だが、手持ちのWordは14年前の古いタイプ。ほとんど使う機会がなく、そもそもIntel対応ではないので役に立たない。
マック用Officeの最新版を買うつもりはなく、考えられるのは、無料のOffice代替ソフトを使うこと。当然ながらIntel対応である。かねてからチェックはしてあり、まずは「LibreOffice」をダウンロードしてみた。
機能としてはOfficeと大差ない。Officeのファイルは普通に読み込めて、書き出しもOK。しかし、英語版なので分かりにくい。日本語版パッチをダウンロードしようとしたら、なぜか「不法リンクの恐れあり!」の警告が出てしまい、断念。
そもそもLibreOfficeは起動時間が極端に長く、私の環境で38秒もかかる。アプリ容量も640Mほどあって、AppleWorksの73Mと比べると大きすぎる。使う気が失せた。
そこで次なる候補、「OpenOffice」最新版をダウンロード。ただちに起動させたら、「このPCでは使えません」とのメッセージ。サイトには詳しく書いてないが、調査の結果OS10.6の場合はバージョン3以下であることが条件らしい。やはりOS10.6は消え行く定めだ。
幸いに古いバージョンも随時ダウンロード可能。対応が親切だ。
こちらはアプリ容量394Mと小さめ。起動時間も5秒と軽快。(同じテキストファイルで比較)機能的にはOffice、LibreOfficeと大差なく、多数の官公庁での採用実績がある。
さっそく手持ちのワープロ&ドロー混在ファイルの変換にとりかかる。単純に画像を文章途中に挿入し、テキストを回りこみさせる作業は簡単に終えたが、税務署や建築確認申請用の枠付書類の作成に手間取った。
しばし格闘のすえ、ワープロソフトから直接画像を作るのではなく、別の同梱図形アプリで作った画像をコピペすればいいことにようやく気づく。やり方は分かったので、あとは手を動かせば自然に終わる。また一歩前進した。