2015年3月25日水曜日

メルアド公開の功罪

 ネットでホームページを公開してから、はや19年が経った。正確には1996年3月15日に最初のサイト「TomtomBox」を開設したので、記念日としては10日過ぎている。
 ともかくも、インターネットと付き合い始めてから、随分と長い時間が過ぎ去った。

 その後ブログを開設し、Twitterも始めたが、開設当初から一環してメールアドレスは完全公開してきた。迷惑メール対策から全く公開しなかったり、専用のメールフォーム経由だったり、連絡手段はブログや掲示板のコメント欄に限定する手法もよく見かける。
 また、メール記号の中に必ず含まれる「@」が巡回ロボットに拾われ、迷惑メールの元凶だという説があり、この「@」の部分を「☆」や「◎」あるいは全角文字の「@」に変えて公開し、「メール送信の場合は、〜の部分を半角の@に変えて送信してください」などと注釈つきで公開しているサイトも、いまだに数多く見かける。
 故あって、そうした煩雑な手順を送り手側に求めることは、この19年間一切してこなかった。
「それではさぞかし日々、迷惑メールの山に埋もれていることでしょう」と思われるかもしれないが、実は困り果てた記憶はあまりない。

 最初の数年間はASAHIネットのアドレスを使い、以降はYahoo!メールに切り換えた。現在は回線障害などのリスク回避のため、Yahoo!とGoogleとを併用している。


 ASAHIネットを使っていた時期は、まだネットの黎明期。迷惑メールそのものがあまり存在しなかった。
 Yahoo!メールに切り換えたあたりから徐々に増え始めた気がするが、Yahoo!メールには設定でさまざまなブロック機能があり、これをうまく利用して、アヤシイ言葉がタイトルや本文に含まれるメールは、入り口でブロックしてゴミ箱に直行するよう設定。
 効果てきめんで、迷惑メールはほとんど受信箱に入ってこなかった。

 最近になってGoogleメールを併用。Yahoo!メールもその後改善が進み、特に設定せずとも、危ないメールは「迷惑メール」という専用フォルダに全て放り込んでくれ、30日経過で自動消去してくれる。
 Googleメールはさらに機能が強化されていて、本来なら迷惑メールではないものまで、時折振り分けられていることがあり、Yahoo!メールとの比較で気づくが、他のメールと併用していないと危険かもしれない。
 試みに普段はのぞかない迷惑メールフォルダを調べてみたら、Yahoo!もGoogleもほぼ同じ内容で、日平均で10通前後。いま公開しているのはGoogleのメルアドだが、Google側に迷惑メールが多いという傾向は特になく、メルアドを丸ごと公開しても、巡回ロボットやらの餌食には、そうなっていない感じがする。
 宛先の大半はYahoo!のアドレス宛のもの。おそらくはYahoo!メールを公開していた時期に拾われたものと思われる。いずれにしても、いまはブロック機能が優れているので、あまり神経質になる必要はないのではないか。

 送り手側が操作しやすいのは、ワンクリックで送信可能な状態にしてあるか、コピペが可能なもの。あまりに煩雑だと送る気が失せてしまうかもしれない。
 メルアド完全公開による19年間で困ったことはあまりないが、趣味や仕事面でさまざまな収穫があった。つまり、失ったものよりも、得たもののほうが遥かに多い、というのが現時点での結論である。