4度目ともなると慣れてきそうなものだが、ある種の「苦行」であることに変わりはない。健康関連の様々な検査の中でも、大腸内視鏡検査が特に嫌われるのもうなずける。
9時過ぎに病院からの確認電話があり、検査時間は11時半と決まる。緊張とトイレが気になって前夜は熟睡できず、出かけるには早過ぎるので居間のベンチで横になったら、2時間近くも寝てしまった。
11時少し前に家を出て20分ほどで病院に着くと、待たされることなく、検査室に通された。ほぼ時間通りに検査は始まったが、今回は管が大腸を通り抜けるときに、かなりの痛みを感じた。
3箇所ある曲がりの部分を通過するときが特にひどく、思わず(お〜痛い…)とつぶやいたほど。理由は不明だが、おそらく検査技師の違いによるものではないか。
3箇所ある曲がりの部分を通過するときが特にひどく、思わず(お〜痛い…)とつぶやいたほど。理由は不明だが、おそらく検査技師の違いによるものではないか。
ともかくも12時に終わって、その時点で技師から「特に問題はないようです。あとは担当医から説明があります」と告げられ、胸をなでおろす。
担当医からは、造影CT検査の結果も合わせて詳しい説明があった。術後1年3ヶ月を経ての転移再発はない、との結論。悪いシナリオもあれこれ頭に描いていたが、ひとまずホッとした。
ただ、昨年も指摘されたγ-GTP(肝機能を表す数値)が減ったとはいえ、依然として基準より高いという指摘があり、晩酌の頻度や量に関し、詳しく聞かれた。
造影CT検査の映像にも、ガンではないが「のう胞」という小指の爪ほどの影が2個出ているそうで、来年以降もエコー検査を続けてはどうか?と勧められた。
エコー検査は造影CT検査よりも簡単で、内視鏡検査予約の診察日に終わるという。まだ1年先のことだが、血液検査と同時にやってもらうことにした。現状の生活改善は今後も続けてゆくことになる。
大腸ガンが転移しやすいのは肝臓と肺。私の場合、総合的にみて肝臓が要注意臓器であることは確かで、用心にこしたことはない。
この1年間での肝臓関連の各種検査数値の推移は以下の通り。節制の効果が明確に表れている。このペースをキープしなくては。
・γ-GTP:88→60(基準値12〜49)…32%減少したが、まだ基準値外。
・AST:37→33(基準値13〜37)…11%減少。問題なし。
・ALT:41→32(基準値8〜45)…22%減少。問題なし。
治療費は4,930円で、CT検査よりかなり安い。帰宅は14時過ぎ。前夜8時から何も食べてないのでウドンでも食べようとしたが、お腹が張ってどうにも食べる気になれない。居間のベンチにちょっと横になったら、また1時間以上も寝てしまう。
15時半に起きると、かなり回復している。妻が作ってくれた卵ウドンをようやく食べる。内視鏡検査のあとはいつもそうだが、食べられるシアワセをしみじみ感じる。
偶然だが、あの3.11と検査日とが重なり、我が命のひとまずの保障を得た。宇宙的時間の流れからすれば、生きとし生けるものの存在はあまりにはかなく、一瞬の輝きに過ぎないが、だからこそいま生きている喜びをかみしめたい。そんなことを深く考える。
《今回かかった費用》(3割負担)
・血液検査等:4,778円(検査食1,188円を含む)
・CT検査:8,360円
・CT検査:8,360円
・内視鏡検査:4,930円