自宅コンサートのようにメモ書きだけで進めた例もあるが、大半はA4サイズ2枚に項目別にびっしり書き込み、相手先に提出するちゃんとしたものだ。
このうち最もハードルが高かったのが、意外にも地域センターコンサートである。市の施設だが、入札形式でNPO法人などが代行運営しているセンターが大半で、運用は個々のNPO次第。融通が効かないケースが多々あり、ハードルは非常に高い。
プロ歌手(及川恒平さん)のコンサート企画も大変といえば大変だったが、ご本人を始め多くの賛同者、協力者に恵まれ、うまく乗り切れた。はや9年前のことだが、思えばここが始まりだった。
最近は「広く一般に開放」「入場料は一切とらない」「出演者や客にノルマを課さない」「楽しみつつも、音楽性はとことん追求」、こんなコンセプトを貫いていて、結果としてそれに賛同してくれる方しか集まってこない。
いま進めている構想もこれに沿ったもので、賛同者はすでに固まっているが、問題は交渉先。あらゆる想定で構想を練っているが、机上レベルでとことん詰めておかないと、いずれ計画は破綻する。うまく運ぶことを祈りたい。
サラリーマン時代にも仕事関連の企画書を多数作ったが、当時は若かったこともあり、内容の詰めは道楽的作業に過ぎないいまのほうが、はるかにグレードが高かったりする。
小さな会社だったので、「では君がやってみなさい」といった感じで、自分で進めて会社の利益につながれば、結果オーライだった。まあ、そんなもの。
趣味も仕事も同じだが、「企画を練って自ら実行する」という姿勢が望ましく、計画だけ立てて「さあ、やれ」と周りで煽るだけではダメだ。コンサートならば、企画しつつ自分でも歌う、ということ。なぜそれが大事かは、実際にやってみれば分かる。