2013年6月23日日曜日

スポカル2013 inつどーむ

 自宅近くのスポーツ交流施設「つどーむ」で実施された「スポカル2013 inつどーむ」というイベントのステージ部門に出演した。今年2月の雪まつりに、同じ会場で行われた東日本大震災復興支援系イベントに出演したが、それが縁で声をかけていただいた。

 今回は「スポーツやカルチャーを通して国際交流を」という体験型イベントで、被災地復興支援とは直接関係がない。しかし、声をかけていただくこと自体が歌い手としてはありがたいことなので、慎んでお受けした。


 前日までの肌寒い天気がウソのように晴れ上がり、絶好の日和。しかし、あくまで屋内イベントなので、人出は行楽地に流れて逆に少ないかもしれない…、との懸念が走った。

 ステージ開始は13時35分からだったが、事前に繰り広げられていた空手等のスポーツイベントではそれなりだった観客も、いざステージが始まると激減した。
 音楽はジャンルとしては「カルチャー」の部類に属するが、会場を圧倒的に席巻しているのはスポーツ系イベントに対する参加者で、カルチャー系イベントやブースは、おしなべて苦戦していた。


 出場全5組のうち、沖縄三線の弾き語りユニット、カホン&ピアノのユニットと続き、3番目が私の出番。事前に15分の調整時間が設けられていたが、全体の進行が遅れ、調整時間をすっ飛ばしてただちに歌うことが決まる。
 開始はさらに遅れて14時40分から。当初の予定では短い曲を6曲歌うつもりでいたが、直前の判断でラストのオリジナル曲を省略することにした。
(カバー曲は事前にジャスラックに届出を出していたので、カットしにくい状況)
 その見返りとして、オリジナル訳詞の「ヘイ・ジュード」をフルコーラス歌うことに。結果としておよそ16分で以下の5曲を歌った。

「恋する夏の日」(昭和歌謡)
「思い出のグリーングラス」(カントリー)
「サクラ咲く」(フォーク系オリジナル)
「時計台の鐘」(日本唱歌)
「ヘイ・ジュード」(洋楽POPS・オリジナル訳詞)


 進行では多少もたついたが、この日の音響は素晴らしく、客席でもステージでも非常にいい感じで音が響いていた。聴き手は20名足らずと寂しかったが、それを吹き飛ばすように気持ちよく歌えた。
 国際交流イベントのふれこみだったので、MCも英語版を用意していったが、ステージ前に外国人の姿は見えず、日本語だけで進行。構成にも腐心したが、こちらも空振りに終わった。
(他のスポーツコーナーでは外国人を目撃、とは同行した妻の証言)

 この種の準備や思惑が外れることはよくある。ただ、「時計台の鐘」の歌詞の一部を英訳して歌うという趣向は、特に説明なしでそのまま実行した。
「日本語のよく知られた曲を、あえて英訳して歌う」という新しい試み、いつかまた別の場でやってみたい。


 これといったミスもなく無難に終え、ただちに次のフォーク系ユニットに場を引き継ぐ。実はこの男女ユニット「エイプリル」は、数年前から介護施設その他でよく出会う音楽仲間である。
 リーダーのゆきさんが介護施設に勤務していて、ボランティア活動全般に理解が深い。叙情的な選曲が多いが、あくまで女性ボーカルが中心で、私の娘に世代が近く、「世界観は似ているが、ちょっと毛色が異なる」という存在だ。
 当初の出演者に欠員が出てしまい、いろいろな経緯から、私の推薦で出ていただくことになった。過去に各種大規模イベントへの出演実績もあり、ネットで歌唱も確認可能なので特に音源審査もなく、すんなり出演OKとなった。
 このあたりは昨年、近隣の地区センター夏祭りステージに出演していただいた経緯と酷似している。縁とはそういうものだろう。


 ステージを客席でゆっくり聴かせてもらったが、ユーミンや中島みゆき、ドリカムやスピッツのよく知られた曲を巧みにこなし、ギター伴奏のTackさんは完全暗譜で、抜群のテクニックを披露。責任者の方にも喜んでいただいた。縁がさらに広がりそうな気配。

 客席は少し寂しかったが、よい時間を過ごせたことは確か。「会場でのオリジナルCD販売OK」とのことで、あまり期待せずに並べておいたら、思いがけずどなたかが1枚買ってくださった。確かに届いていたらしい。ありがとうございます。