2013年6月18日火曜日

ふと方杖

 ふと思い立って、車庫の南東角に「方杖」と呼ばれる部材を追加することにした。「方杖」は建築用語だが、水平材と垂直材の交叉部垂直面に、補強として入れる斜材のことである。
 車庫を建てた当初は、この交叉部には何も入れずに済ませてきた。使う材料の垂直寸法が大きく、10ミリのボルト3本で固く締めつけていたので、不要と判断したためだが、6~7年経って梁を交換した際、母屋に対して荷重を全く依存できない南北方向にだけは方杖を入れた。

 今回東西方向の一部にも入れる気になったのは、春先に母屋側の梁中間部に柱を追加したのがきっかけ。全体をより強固にし、可能であれば一度も雪下ろしせずに冬を越せる可能性を探りたかったから。


 本来なら柱と同寸法の部材を使うのが望ましいが、手持ちの材料をやり繰りして2×4材を使用。下端部の取付け金具もツーバイフォー専用品を使った。これでもあるとないとでは、大違い。
 方杖やら火打などの斜め補強材は、見てくれがあまりよろしくないので、デザインを重視して省略することも結構ある。しかし、別手段による構造的な裏づけがない限り、入れるのが本来の形であろう。
 さんざ悩んだ自宅の屋根&外壁ガルファン鋼板の塗装補修、結局は屋根と壁とを同時に補修することに決め、今日正式に契約を済ませた。
 ネット検索で業者を探しだし、ホームページの情報から直感で決めた。チラシやら口コミでの情報をまとめると、かなりリーズナブルな価格だと思う。工務店等を介さない直接発注であることが大きい。そのうえ、「工事期間を業者の都合のいい時期に」という条件で、さらに安くしてもらった。
 屋根が5分勾配の傾斜屋根、壁が札幌に10数軒しかないであろう大波鋼板張りということで、施工難易度はやや高い。特に大波鋼板は過去に一度も塗ったことがないそうで、ローラーではおそらく塗れず、刷毛塗りか機械吹付けになるだろう、とのことだった。

 予想施工時期は、早くて8月以降。外壁のツタを全部はがさなくてはならないが、それまでに暑さが峠を越してくれることを期待したい。ともかくも、早めにメンテナンスをやってしまうことを決断し、ようやく気持ちがスッキリした。