2012年6月8日金曜日

藤の花を観た


 近くの百合が原公園の藤の花が満開らしいので、休暇で家にいた妻と観に行くことにした。

 平日なので園内は空いていたが、駐車場そばにアジサイに似た白い花の木を発見する。自宅近隣にも咲いている家があり、アジサイにしては早すぎるし、そもそも幹が太すぎる。いったいあれは何の花だ?と、夫婦で話していたら、通りすがりの中年女性が、「あれはオオデマリの花ですよ」と親切に教えてくれた。
 直前に妻と、あれはコデマリではないか、いや違う、と議論していたばかり。なるほどオオデマリですか。ひとつ賢くなれましたと、通りすがりの方に感謝する。


 近くにある藤棚は、ほぼ満開の様相。幹によっては盛りが過ぎていたが、過去に訪れたなかでは、最高の見頃だったかもしれない。新聞に掲載されたばかりのせいか、ここだけはたくさんの見物客でにぎわっていた。

 10数本ある幹のなかで、1本だけ白藤があり、そのバランスが絶妙。いかにも雅な気分の花である。桜や梅もよいが、藤もまたよし。日本人に生まれたことを喜びたい。
 今年の桜を観た際には歌が1曲生まれたが、藤の花ではどうか?まだ分からないが、もし生まれるとするなら、短歌俳句の類いかもしれない。