前回は用意した33枚のうち、合計1時間のライブ終了後に数えてみたら、28枚が消えていた。つまりは、少なくとも28名の方にはかなりの関心を持っていただいたことになる。「案内状を持ってゆく」という行為は、そう評価していいと思っていたが、その結果が早くもでたことになる。
メールには自己紹介を含めて、私の歌に関する感想などが細々と記されていて、冷静な第三者の視点が非常に参考になったが、なかでも以下の一文は胸に深く響くものだった。
>弾き語りには、背景に歌い手の人生が醸し出されますね…
この数年、同じようなことをよく考える。歌の最終的な勝負は「人生をいかに生きたか(生きているか)」ではないかと。それを通りすがりの方に感じ取っていただけたことで、我が弾き語り人生は充分に満足できるものだった、(まだ終わってはいないが)と言えるのではないだろうか。
ストリートライブにこだわり続けてきて本当によかった。
エッセイが連載中の雑誌、「オトン O.tone」の最新号が今月も出版社から送られてきた。今月号では、かって北海道内で限定発売されていた巨大な2Lビール「サッポロジャイアンツ」について書いている。
今回は単にモノに関する記憶だけでなく、それにまつわるホロ苦い青春の想い出についても思いを馳せていて、ちょっとした新境地開拓では?と自己評価。機会があれば、ぜひ目を通してください。
ところで先月号でふれた「丸井のニュース劇場」に関し、読者から届いた感想が巻末近くの「リーダーズ・ヴォイス」に掲載されている。あちこち裏付け取材し、(これをギョーカイでは「裏取り」と呼ぶ)苦心して書いたものに反響があるとやはりうれしいもので、苦労も吹き飛ぶ思い。