2012年6月5日火曜日

チカチカセッション

 通算13度目となるチカチカパフォーマンスを無事に終えた。かなりの回数をこなしたが、今回は初めて中4日でのライブ。気持ちの切換えと気力体力の維持が大事なポイントになりそうだった。
 前回に引続き、第2期パフォーマーの健・雄さんとの共演である。16時からは即興パフォーマーの宮脇誠さんのステージも入っていて、より徹底した時間管理が必要だった。

 今回の会場は少し遠い北大通広場だったので、早めの13時40分にKENさんと事務局のあるビル1Fで待ち合わせ。しかし、なかなか現れないので一人で先に手続きをしているうち、ようやくKENさんが到着。
 この日は雄さんも仕事の都合がついて参加できることになり、事前に大通り公園で入念にリハを重ねたとかで、つい出遅れてしまったらしい。
 手早く機材をセットし、普段通り14時ジャストからライブ開始。今回は30分交代で2ステージやる手はずになっていて、トップバッターは勝手知ったる私が務めた。
 この日のセット構成はフォーク&J-POP。事情で土曜日曜と2日続けて満足な練習ができず、喉は60%くらいの仕上がり。不安を抱えての第1ステージでは、27分で以下の8曲を歌った。

「青春2」「あの日にかえりたい」「傘がない」「あてもないけど」「あしたの君へ」「帰郷」「サクラ咲く(オリジナル)」「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」


 以前に実績あるジャグラーの方から「火曜日14時あたりは集客のゴールデンタイムですよ」と聞いていたが、確かに歌い始めるとすぐに人が集まってきた。3曲目あたりに軽く30名を突破。しかも、みなさん熱心に耳を傾けてくれる。
 状況次第では飛ばす気でいた7曲目のオリジナル「サクラ咲く」だったが、聴き手の熱い視線に勇気を得て、思い切って歌った。

♪サクラをみたよ 今年もみたよ あなたとみたよ 二人でみたよ…
 日々を清かに重ねてゆきたい あのサクラの花のように…
 実はこの曲、昨日できたばかりだったが、非常にいい感じなので初披露の場をチカチカパフォーマンスとした。こんな冒険ができるのもこの場ならでは。
 ブログにも記した妻との花見の情景を元に作った曲だが、やや歌い込み不足のせいか、ラストあたりで感極まって崩れそうになった。しかし、きわどくこらえる。歌い終えるといい拍手をもらった。歌ってよかった。


 14時30分から健・雄さんのステージ開始。今回は同じフォークの切り口なので、自分のステージ終了間際、簡単につなぎの案内もやった。そのせいか、そのままその場に残った方もけっこういて、やはり30名を越える順調な集客だった。

 健・雄さんは短めの5曲20分ほどで終了。予定が早まったので、第2ステージは15時少し前から始めた。しかし、同じ場で同じような傾向の歌だったのにも関わらず、なぜか集客は極端に減り、平均して10名前後である。
 そんなわけで、第2ステージでは予定していたオリジナル曲を省き、25分ほどで以下の7曲を歌った。

「大空と大地の中で」「河のほとりに」「限りない欲望」「Too far away」「突然さよなら」「惑星」「青葉城恋唄」

 予想外だったのは、力を入れたはずの「限りない欲望」の途中で数人の人が立ち去ったこと。メッセージ性の強い好きな曲だが、この日この場では受け入れられなかった。ライブは本当に難しく、まるで先が読めない。だから面白いんだよ、と言えなくもないが。
 15時30分からの健・雄さんの第2ステージも似たような集客傾向で、どうやら火曜日のゴールデンタイムは15時で終了だったらしい。
 ラストの「落陽」でふと思いつき、いったん片づけたギターを取り出して一緒に弾いてみることにした。2台よりも3台のほうが音は厚くなり、3人のセッションともなると、気分も盛り上がる。耳慣れた曲であることも手伝って、一気に人が集まってきた。

 ついには手拍子まで飛び出し、歌い終えると予期せぬ「アンコール」の声。事前のリハや打合せは一切なく、戸惑いつつも無難な「神田川」を歌うことになる。1番をKENさん、2番を私のボーカルとし、間奏その他はぶっつけで雄さんに任せたが、これが見事決まって大喝采を浴びた。
 アドリブやセッションの楽しさ賑やかさを通りすがりの聴き手と共有できた感じで、チカチカパフォーマンスの新しい可能性を感じた。