2011年11月3日木曜日

大根干しの手間暇

 漬物用の大根はいったん干したら、雨でも雪でも夜でもずっとそのまま放ったらかしだと思い込んでいた。しかし、妻は雨の日にはカバーをかけるべきでは?と心配している。
 数年前、干した直後にひどい寒波に襲われ、まだ充分に残っていた水分が凍結し、その年のタクアンの味に影響した記憶がある。昨年は雨にあたって、一部黒カビが発生したと妻は主張する。(私は記憶にない)

 ちょっと不安になってネットで調べてみた。すると、ある有名なタクアン漬の会社のサイトで、「干したあとの大根に雨や寒さは厳禁。当社ではこまめにカバーをかけ、品質確保に努めています」とある。つまり、妻の主張が正しかったわけ。


 というわけで、今年は素直に自分の非を認め、日が暮れると天候や気温に関わらず、厚いシートを二重にかぶせている。シート端部はゴムでしばって角材を通し、風でおあられないように工夫した。
 翌朝、雨でなければ妻がそのカバーを外して出勤する取り決め。写真は日中の様子だが、シートは角材を重しにして床に置いてある。今年は天候に恵まれ、カバー着脱の効果もあってか、順調に乾燥が進んでいる。

 手前の常設BBQコンロ上に干してあるのは、ヌカと大根の隙間を埋めるための大根葉。さらに手前には、味をよくするための柿の皮も干してある。美味いタクアン漬にありつくには、手間暇をかけることが肝心のようで。