数年前、干した直後にひどい寒波に襲われ、まだ充分に残っていた水分が凍結し、その年のタクアンの味に影響した記憶がある。昨年は雨にあたって、一部黒カビが発生したと妻は主張する。(私は記憶にない)
ちょっと不安になってネットで調べてみた。すると、ある有名なタクアン漬の会社のサイトで、「干したあとの大根に雨や寒さは厳禁。当社ではこまめにカバーをかけ、品質確保に努めています」とある。つまり、妻の主張が正しかったわけ。
というわけで、今年は素直に自分の非を認め、日が暮れると天候や気温に関わらず、厚いシートを二重にかぶせている。シート端部はゴムでしばって角材を通し、風でおあられないように工夫した。
翌朝、雨でなければ妻がそのカバーを外して出勤する取り決め。写真は日中の様子だが、シートは角材を重しにして床に置いてある。今年は天候に恵まれ、カバー着脱の効果もあってか、順調に乾燥が進んでいる。
手前の常設BBQコンロ上に干してあるのは、ヌカと大根の隙間を埋めるための大根葉。さらに手前には、味をよくするための柿の皮も干してある。美味いタクアン漬にありつくには、手間暇をかけることが肝心のようで。