2011年11月2日水曜日

名づけバトル

 ひょっとしたら休み明けに仕事が入るかもしれないので、午後から母の暮らす都心の施設に行く。お土産にはいつも好物の菓子などを持参するが、今日は前日に準備しておいた熊本ミカンを持っていった。
 特段いつもと変わらない昔話をひとしきりしてきたが、子供の名前の話でけっこう盛り上がった。

 私の名前は万葉歌人か平家の落ち武者のような堅苦しい名だが、これは亡き父が姓名判断により、独断でつけたもの。母は当初、当時ノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士にちなんで、「秀人(ひでと)」と名づけたかったらしい。しかし父は「そんな学者みたいな名前なんか」と、まるで相手にしない。
 そこで母は代案として、父の名を一字使った「治樹(はるき)」ではどうかと再提案したという。しかし、こちらもなぜか却下。(よく考えると、この名にも湯川博士の名前が半分使われていた)
 この時点で母は名づけバトルから降り、最終的には父の独断でいまの名が役場に届けられたという。


 こうした経緯は物心ついた時期からさんざ聞かされていたが、当事者である母は、すでにすっかり忘れていた。まあ、そんなものだろう。

 この話を大きくなってから聞かされた私。「秀人」か「治樹」のほうがずっと良かったと、正直に応じたのだった。どう考えても今の名よりオシャレな感じがするし、そもそも発音がしやすいではないか。
(今の名は発音しにくいのが致命的欠点であると思っている)
 とはいえ、後戻りできないのが命名。流行のトンデモネームをつけている昨今の親たちも、いずれ成長した子に恨まれる日がやってくるかもしれない。子の名は頭を冷やしてよくよく考えることだ。
 帰り道、カエル狂のためのカフェ、カエルヤに寄る。店内では私もエントリーした「カエル自慢コンテスト」をやっていたが、相変わらず強者ガエルが60匹も並んでいて圧倒された。この分では今回もどうやら「参加すること」に意義あるイベントになりそう。

 店主のU子さんに投票を勧められたが、自分のエントリー蛙に投票するにもフェアではない気がし、かといって他のカエルに投票するのも何かシャクである。
 結局投票はせず、店主様のロンドン旅行土産である甘いケーキをいただいただけで帰ってきたのだった。ケロケロ。