2011年11月4日金曜日

テレビの生き残る道

 若者や高齢者を中心にテレビ離れが進んでいるとニュースで知らせていたが、すでに家を出た我が家の3人の子のうち、テレビを持っているのは幼き頃よりテレビっ子だった長男のみで、他の2人は持っていない。
(ちなみに、新聞は3人ともとっていない)
「ニュースはネットで見る。テレビや新聞の必要性を感じない」と言う。唯一テレビを所有している長男も、パソコンにテレビチューナーをつけ、見たい番組は外付けHDに録画しておいてあとから見る、という変則的な視聴。

 この話を聞いてから、新しいテレビはHD内蔵機能つきにしようと心に決め、地デジ化を機に実行した。その後内蔵HDは故障してしまったが、いまは500Gの外付けHDを安価で購入して使っている。


 視聴方法は長男とだいたい同じで、妻も私も見たい番組を番組表やキーワード登録などで事前にリストアップしておき、「毎週視聴予約」などの機能も併用して、録画して見るのが基本的な視聴スタイルである。
 見終わった番組は予約した者がその場で消す取り決め。どんどん消さないとすぐにHDが溢れるし、そもそも永久保存する番組などない。
 生で見るのはスポーツ番組かニュース、あるいはよほど暇なときくらい。生のほうがHDの起動が不要でわずかに電気代が安くなるが、録画して見るとCMを飛ばせるし、早送りで見れば2/3の時間で済む。電気代に限れば差引ゼロだ。
 最大の利点は自分の好きな時間に好きなスタイルで見られるということ。テレビがネットにどんどん追い抜かれているのは、番組自体のツマらなさもあるが、ネットのように自分で好きなようにコントロールできず、放送時間に縛られることも大きな要因のはず。
 ネットのように番組を半年間分くらいストックしておき、視聴者がいつでも好きな時間に視聴できるシステムにし、CMもネットを真似て画面片隅にさり気なく表示させる。それくらいの大きな改革をいますぐにでもしなければ、テレビが茶の間から消え去るのは時間の問題ではないか。