2011年11月21日月曜日

ブログ衰退せず

「ブログの衰退」というタイトルのブログを見つけた。ツイッターやらSNSやらの隆盛で、ブログ人気に陰りが見え始めているとのことだが、そんな傾向は今年の初めころからすでにあり、ここでも再三ふれてきた。
 よく観察すると、「私はツイッター(SNS)以外やったことがない」という人は稀で、ブログやツイッター、SNSで情報発信する人はみな同じ人間である。つまり、使う媒体が移り変わっただけに過ぎない。

 ブログの大きな魅力はその文字数にあると思う。私の利用するブログの場合、最大文字数が2,000字である。もっとたくさん書けるブログもあるようだが、400字詰原稿用紙5枚というこの文字数が多すぎず少なすぎず、実に手頃。
 私が制限いっぱいに書くことは稀で、平均して1,000~1,200字程度。原稿用紙換算3枚程度で、ネットで読むには程良い長さであろう。
 ときどきのぞくブログで面白いことを書いてはいるのだが、途中で飽きる。なぜかと思って文字数を調べてみたら、なんと毎回4,000~6,000字ほどもあった。ちょっとした掌編小説の長さで、ネット上で気軽に読める長さではなく、次第に足が遠のいてしまった。


 ブログを始めてから5年が過ぎたが、個人的にはブログをエッセイのようなスタイルで書き綴っていて、そう腹を決めてから初期の試行錯誤段階をようやく脱した。
 日記的要素も強いので、日々書き綴れば自分の情報が自然にネット上にキャッシングされ、検索で容易に探し出せる。「冬タイヤに変えた時期は?」などの過去データ抽出も瞬時。私のブログにはジャンル分けが存在しないが、この検索機能をうまく使えば、不自由は感じない。
 始めて3ヶ月余のツイッターは、まだ初期の模索段階を脱していない印象だ。ブログに比べて極端に短い140字という制限は、逆にその短さを利用すべきなのかとも思う。
 ブログに比べるとキャッシング機能はないに等しく、非常に刹那的で瞬間風速に近い感じがする。これは他のSNSでもおそらく同じだろう。
「雑文書き」を自負しているので、「ネット上のエッセイ」として明確に形が残るブログには魅力を感じるが、この「完全なる消え物」に近いツイッターが、はたして今後自分にとって意味あるものとなるのか、もう少し様子を見たい。

 いずれにしても、ブログを使ってまで発信する長い言葉を持ちあわせていない人は、いずれ短文の媒体に順次消えてゆくだろう。だから「衰退」は必然である。