今回はマスターから直接参加の打診メールがあったが、うまい具合に実施日がぽっかり予定の空いた11月末。しばしご無沙汰していることもあり、忘れられないうちにと参加を決めた。
ライブの予定はなかったが、同じ日の夜に町内の役員会がある。要職ではないが、街灯担当部長を仰せつかっており、この日は町内街灯のLED化という、重要な案件があった。
しばし迷ったが、事情を話して15分早く実施される町内役員会にまず参加。LED街灯の議案は優先して取り扱っていただき、ライブにはこれまた事情を話して遅れて参加することにした。
この夜はアルコールは断念し、なるべく早く着くようにと車で出かけた。ところが40分遅れでお店に着いてみると、なぜかライブはまだ始まっていない。偶然だが事情で遅れる人が相次いで、やむなく開始を遅らせるという。
拍子抜けしつつ集合を待ち、1時間遅れの20時からようやく開始。この夜は全体的に集まりが悪く、参加は4組だけだった。
聴き手は合計11名とまずまずだったが、とにかく歌い手が不足している。通常は1組2曲10分以内という取決めだが、この夜に限っては各自が歌いだけ歌ってよいという、非常にゆる~いライブとなった。
2組終了後の21時少し前に私の出番となったが、用意した2曲はオリジナルの「誰も知らない夜」とカバーの「帰れない二人」(井上陽水)。とにかくゆる~いライブだったので、特にあがることもなく、ほぼ自宅練習モードで歌い終える。
スピーカーの数を最近増やしたとかで、ステージ上では抜群に音が聴きやすくなっていて、いい感じで歌えた。
楽譜を2曲分しか用意してなかったので、さっさと撤収しようとしたら、もう少し何か歌って欲しいようなことをマスターが言う。歌うとすれば、楽譜なしで歌える曲しかない。
暗譜している曲は数少ないが、その少ない中から咄嗟に「どうしてこんなに悲しいんだろう」(吉田拓郎)を選んで歌う。唱歌ならけっこう暗譜しているが、場の気分を考えるなら、ここはやはりフォークだろう。1年近く歌っていない曲だったが、大きなミスなく何とか歌えた。
参加自体が綱渡りだったが、何があるか分からないのがライブというもの。不測の事態に備え、余分な楽譜くらいは持ってゆくものだと改めて学んだ。歌自体の出来はまずまずだったことが救いではあったが。